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負けて、勝つ ~戦後を創った男・吉田茂~・第4話 [負けて、勝つ]

「いままでは、GHQと話してればよかった。だが、これからは違う。どこと、誰と、話すかで日本の運命は変わる」



「日本はようやく独立しようとしている。だがな、この国はまだ自分で自分のことも守れねえ赤ん坊みたいなもんだ。だから、アメリカに守ってくださいと、頼みにいったんだ。(中略) そんなもん、独立じゃないって言うやつもいるだろう。国民、新聞、野党が、黙っちゃいねえだろう。だが、それでもやる。それが現実なんだ。ひとを だましてでも、脅してでもやる」



「命を惜しむばかりの政治家に、なにができる」



「売国奴ってのはな、てめえのつまらねえメンツや意地で、国を戦争に巻き込むやつらのことだ」



「守るってことはな、いくさをしようってことじゃねえんだ。オレたちが大砲を持ったら、相手も大砲を撃ってくるってことだ。この国が、そんなことに耐えられると思うか。オレの使命はな、二度と国民を戦地に送らんということだ」



「庶民か。おまえたちは、いつだってそうだ。自分を弱い立場に置いて、遠くから吠えるばかりだ」



「理想、理想、理想――そんなものはクソ食らえだ。日本はいま復興の途中なんだ。経済の再生を果たさなければ、国を守ることすらできんのだ。再軍備はしない? 米軍の駐留は許さない? 現実はどこにある。この冷戦下の中で、どうやって日本を守るんだ。どう独立するんだ、言ってみろ」


NHK/2012年9月29日放送
【脚本】
坂元裕二/【脚本協力】穴吹一朗
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