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あさきゆめみし ~八百屋お七異聞・第2話 [あさきゆめみし]

「(いまは)泰平の時だからな。合戦がなければ、侍は無用の長物だ。御公儀は大名家の取り潰しに血道をあげ、大名家は大名家で人減らしに苦心している。侍は武術を軽んじ、絹物を羽織って、細身の大小を落とし差し、堕落しきって見る影もない」



「男も女も、大人になりかけると、妙に心がうずく。恋に憧れてそわそわする。思いつめて気持ちが高ぶったり、逆に沈み込んだりする。だが、それは いっときの物狂いだ。恋の病だ。時が過ぎれば、自然と熱が冷める。さっぱりとして、落ち着きを取り戻す」



「箱入り娘が世間の風に触れて、急に大人になったんじゃ。いわば、サナギが蝶になったんじゃ。蝶々はひらひら舞って、花の蜜を求める。だが、心はまだ子供だから、花を見分ける力がない。恋でもないのに恋だと思い込んで、浅はかにも熱を上げる。いっときの気の病に、うつつを抜かす。これが いちばん危ない」


NHK/2013年9月26日放送
【脚本】
ジェームス三木
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