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経世済民の男・第5話 「鬼と呼ばれた男 ~松永安左エ門」(最終回) [経世済民の男]

「(水や電気は誰でも使えるようにしなくてはいけない。)しかし、日発にっぱつ(日本発送電株式会社)は国の金を使いながら、それをやらなかった。軍のいくさに協力して終わりだ。赤字を出しても、国が負担をしてくれる。それにぶら下がって、保身に明け暮れた。いいかね、企業を支えているのは、一人ひとりの人間なんだ。その企業のひとつひとつが、街を支え、国を支えている。いまの貧しさから抜け出すためには、一人ひとりが、ひとつひとつの企業が、地力をつけなきゃならん。20年先、いや、50年先の日本を作るのは日発ではない。国でもない。われわれ自身の力なんだ。勘違いしてはいけないよ。我々が国を立て直すんだ。国が我々を立て直すわけではない」



「あのじいさんの面白いところは、あの年で夢を見ているところだ。しかし、われわれが見なきゃならんのは足もとだ」



「限界? そんなものは ないんだ。そんな考え方をしているから、何事も成さずに死んでしまう。山の向こうは、また山だよ。登っていくだけだ」


NHK/2015年9月19日放送
【脚本】
池端俊策/【脚本協力】岩本真耶
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