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高嶺の花・第10話 [高嶺の花]

「犯罪者の理屈ですかね、バレなければって。つまり浮気って、本当は後ろめたい犯罪だと思ってる。ひどいことだって。でも、なぜ するやつが たくさんいるかっていったら、顔がそのあいだは思い浮かばないからですかね。彼女や奥さんのことを、そのとき忘れてるんです。でも、オレ、いまも浮かんじゃってるんです・・・ももさんの顔が」



「女は浮気を許さない――。そうだよね、そのあいだ(自分が男に)忘れられてるのがわかるから、だから、みじめに一緒にいるのが耐えられない」



「(男の浮気を許す女性もいるけど、)オレはそういう女性には惹かれないです。好きなひと、彼氏、旦那さん、裏切られたら、自分がぶっ壊れてしまう、そういう女性がいい、絶対に。おそば屋さんの分厚い湯呑と、薄くて もろいティーカップ、どちらが割れにくいと思いますか。(普通は分厚い湯呑ですが、)高嶺の、高級なティーカップは それでも割れません。大切にされるから。オレが大切にするからです」



「やはり天分がない者には、努力で補える限界がある。天才たちの人生をかけた戯れなのだよ、芸術は」



「男が未練がましいのは、余力あるまま別れるからだって」



「その方は、わたしが悲しいと言えば『(それは)愛ある証』と答えてくれました。怒っていたら『もっと怒っていい』と言ってくれました。その方は分け隔てなく、すべての土地を照らす太陽なのです。こんな時代にいつでも優しくあり続けることが、どれほど困難か。自分の価値観を固定せず、ひとの価値観をすべて受け入れる。聡明で、高潔な魂(の持ち主です)」



「(わたしは)高嶺の花よ。だけど、いいじゃない。あなたには充分 資格あるでしょ、その花を摘む」


日本テレビ/2018年9月12日放送
【脚本】
野島伸司
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