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やすらぎの刻 ~道・第108話 [やすらぎの刻]

「仲間3人とジャングルを逃げてて、もう4日ぐらい、なんも食ってなくて、腹減って、腹減って、死にそうになって・・・。そしたら、一緒に逃げてた戦友のひとりが、とうとう動けなくなって、死んだんだとよ。そしたら、残ったやつのひとりが、死んだやつの体をゴボウ剣でえぐって、生のまま いきなり食いはじめたんだと。ほかのやつら、最初、びっくりしたんだよ。だけど、そいつが あんまり うまそうに食うんで、自分もえぐって食ってみたんだと。そしたら、それが なんとも うめえんだとよ。まあ、そいつも結局(中略)、死んだけどな。戦場ってのは そういうもんよ。内地にいる大本営のお偉いさんは、世界地図の上で線 引っ張って、ああだこうだって、命令するだけだけどな。現場の兵隊ってのは、そんなもんよ」



「(神風特攻隊は)自分の飛行機に爆弾 積んで、飛行機ごと敵艦に体当たりすんだ。行きの燃料しか積まれてねえから、帰ってくるわけにはいかねえんだ。一機ひとりで操縦してって、飛行機もろとも、敵艦にドカーンさ。そうよ(自爆だよ。ぶつかる寸前に落下傘で降りる?)そんな余裕なんかあるもんかよ。ドーン、ズバーンで一巻の終わりよ。あとは、そのまま靖国神社へ直行だよ」


テレビ朝日/2019年9月4日放送
【脚本】
倉本聰
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