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SPECサーガ完結篇「SICK'S 覇乃抄」特別濃縮版2日目(第7話) [SICK'S]

「権力の中枢にいる人間は信用できません。たいがいのひとは権力という魔物に狂わされていく。わたくしは(警視庁捜査壱課弐係長として)法を恣意的に運用したことはありません。常に法と刑事魂に則り、ささやかながら、国民の幸せのために寄与できることを考えています、公務員ですから。だが、あなたは違います。あなたは国民の信託を得ていないのに、(総理の第一秘書官という立場を使って)国を動かそうとしている。それは善良な公務員の仕事じゃないと思料いたします」



「国民の信託ねえ? 信託を得さえすれば、どんなバカでも政治家になる。権力を恣意的に振りかざす。そんな この世界が正しいとおっしゃる。なんとかチルドレンと呼ばれるバカだらけの政治の成れの果てを、近藤弐係長はどう思われたか? (公務員は法律で政治的中立を命じられている?) 無難な公務員的回答だ。この国では、意見がないニュートラルが偉いとされている。本当に不思議なことだ」



「あなたは、そこそこ高い知能をお持ちのようだが、所詮はニセの一流だ」



「一度 生きているうちに見ておきたかっただけだ。わたしの手を噛んだ犬の顔を」
「へへ。次は喉笛を噛み切りましょうかね」


TBS/2019年9月10日深夜放送(2019年4月6日よりParaviにて配信された「第七話」の再編集版)
※脚本クレジットなし/【原案】西荻弓枝
ネットや携帯電話向けに制作・配信されたドラマについては、テレビ放送されたもののみ採録の対象としています
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