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この恋あたためますか・第1話 [この恋あたためますか]

「いいなあ、スーちゃんは・・・まだ夢を追っかけてる側で。追っかけてるうちはさ、なんか特別な気分でいられるんだよね。下積みの苦労も楽しいっていうか」



「『わたしも、わたしも』と、みんなが手を伸ばしたくなるような、熱のある商品(が欲しいんだ)。いまの商品部は、毎週の発売に間に合わせることだけがプロの仕事だと考えてる」



「客は買って食べてみるまで、味なんてわからない。一目で目を引く魅力がなければ、客はその200円でいつもと同じサンドイッチを買うんだよ。(スイーツは)見た目もおいしくなければ、意味がない」



「コンビニでバイトしてて、いちばん しんどいのはさ、商品 並べてるとき――。古いのから手前に置くの。でも、買うひとは それ知ってるから、奥から取るじゃん。手前だけ どんどん売れ残っていって、最後には期限が切れて、捨てられる。後ろには新しいのが控えてて、代わりなんて いくらでもある。(アイドルやってた あたしと同じ) “終わったひと” ってこと」



「仕事の上で最も大事なのは才能じゃなく、信頼なんだよ。おまえは立場 わきまえないとこあるからな。それじゃ、ひとはついてこないぞ」



「自慢に思え。上がおまえを左遷したのは、使えないからじゃない。脅威だからだ。出る杭は打たれる。ありがとな、消えてくれて」



「仕事は、頑張れば ほめられる運動会じゃない。結果がすべてだ」



「仕事は作業が済めば終わりじゃない。評価を受けるまでが ひとつの仕事だ」



「コンビニには、毎日4000万人の客が訪れる。(中略) 仕事終わりに行っても、専門店は閉まってる。高級店ともなれば、一年に一度でも行ければいいほうだ。だが、コンビニはいつでも、どこでも、そばにあって、誰でも同じ味を食べられる。それはスゴイことじゃないか。並ばないと食べられない専門店のスイーツと、いつでも食べられるコンビニのスイーツ、どちらが(多くのひとを)ひとを幸せにすると思う? きみの作った この味が、多くのひとを幸せにするんだ」


TBS/2020年10月20日放送
【脚本】
神森万里江
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