百合だのかんだの・第6話 [百合だのかんだの]
「そういう(イジメをする)女子はSでもなんでもない。ただの意地悪だって。SはサービスのS。感性と才能――」
「あの子、そういう子じゃない。例えば都会だと、道で倒れてるひとがいても、素知らぬ顔で通り過ぎる。他人と関わって いいことなんて ひとつもないのを知ってるから。冷たい というより、合理的判断です。でも、百合は絶対『大丈夫ですか』って声をかけて、助けようとしちゃう。電車でお年寄りに席を譲っても、『年寄扱いするな』と、どやされることもある。でも、百合はまた席を譲ろうとする。学習能力ないと言えば それまでだけど、その素直な優しさが、何度も そうしちゃうような子です」
「やっぱり、素直って大事ですよね。百合を見てて思う。くだらないプライドや天邪鬼って、ホントだめ。幸せになりたいなら、素直になるのが唯一の方法なんだなあって」
「普通の恋愛ってなに? つか、幸せな恋愛や結婚って、いつの時代のステレオタイプな発想よ。(わたしは)子供は産まない。ママみたいな母親になる。なりたくないって思えば思うほど、気が張って いっぱい いっぱいになって、あるときドカンだよ。結局、クソ女と同じような母親になる。それは連鎖だから。虐待の連鎖って証明されてる。子供は好きよ。でも、自分の子供は怖い」
フジテレビ/2019年8月23日深夜放送(2019年6月28日、FODにて配信)
【脚本】野島伸司
セミオトコ・第5話 [セミオトコ]
「この与えられた7日間の中盤を、どう過ごすべきなのか、どんなイベントがあるのか、わたしなりに連続ドラマを参考に考えてみたわけでして・・・。そうすると、なんだと思います? それは、温泉です。よくあります。唐突に温泉。なぜか温泉。(中略) 2番目に多いのが、実家。不意に実家。唐突に実家。ありますでしょ。でも、ダメ。わたしの場合、それだけはナシ。命かけてでも阻止したいのが実家行き。というところで思考は止まっていたんですね」
「みんな、いろんなことがあって、羽をすぼめて、じっとしてる。もぐってる。でも、それは いつかパッと羽をひらいて、羽ばたくための時間なんです。そのために必要な時間なんです。その時間が長くたって、心配することなんかない。長ければ長い分、きっと楽しいことが待ってるんです」
「(あたしのこと)知らなかったっていうより、興味なかったでしょ。自分に興味 持たないと、ひとにも興味 持たないからね。大川さん、生きるの いま少し楽しくなってきてるんだよ、きっと。だから、世界・・・つまり、ひとにも興味を持つようになった」
テレビ朝日/2019年8月23日放送
【脚本】岡田惠和
これは経費で落ちません!・第5話 [これは経費で落ちません!]
「人生はラグビーボールみたいなものだ。(中略) どこに転がっていくか わからないけど、きっといい方向に向かうと信じてプレイするしかない」
「わたしは経理部として、正しいことをした。でも・・・でも・・・でも、正しいからエライわけじゃない」
NHK/2019年8月23日放送
【脚本】藤平久子/【原作】青木祐子
凪のお暇・第6話 [凪のお暇]
「あんたって、もしかして自分のこと『わたしって、聞き上手なタイプ』とかって思ってない? ホントの聞き上手ってのは、相手が打ちやすいボール、先に投げてあげてるから。あんたの場合は、あんたが相手の顔色うかがうばっかりで、なんのボールも投げてこないから、相手が気をつかって話題を作ってくれてるだけ。じゃあ、あんたが会話のボールを自分から投げられない理由はなんでしょう? あんたが相手に興味ないからよ」
「坂本さんの いつも前向きなところ、素敵だと思います。けど、たまには後ろも向かなくちゃ、自分がどこにいるのか、わからなくなっちゃいませんか」
「あなた、その胸の痛みが何なのか、本当に知らないの? だとしたら、初恋ね、おめでとう。そして、ご愁傷様・・・ままならぬ愛と欲望の世界へようこそ。今度は、自分が壊れる番ね」
TBS/2019年8月23日放送
【脚本】大島里美/【原作】コナリミサト