人生最高の贈りもの [単発]
「いまの『なあ』はな、いろんな意味を含めた『なあ』なんだよ。わかるか。落語を観たすぐあとに『面白かったー』なんて、そんな無粋なことは言いたくない。面白いって言葉は、どうも安っぽくなってしまう。単に笑えただけじゃない、そこにもっと深くいろんなことを感じてるのに、『面白い』って言ったとたんに、笑っただけみたいなことになっちまうわけだよ。だから、もっと いろんな意味で『面白かったなあ』っていう『なあ』なわけだよ。そこには、言わずもがなの余韻と含みがあるんだよ」
「手伝うっていうのはね、役に立つ人間だけが言っていい台詞なんだよ。黙って見てろ」
「（ムリだから、やめておけじゃなくて）『がんばれ』って、そういうふうに言えないの？ 子供はね、親に言われたら頑張れるものなのよ」
テレビ東京／2021年1月4日放送
【脚本】岡田惠和
教場Ⅱ・前編 [単発]
「きみたちは ここを卒業したあと、まずは交番で仕事をすることになる。その後、それぞれの適性や希望に応じて、各部署に配属され、様々な警察官になっていく。出世競争に目の色を変え、ひたすら駆け上がろうとする者。出世には こだわらず、地域住民のために寄り添って働こうとする者。滅多なことではクビにならないという立場に甘んじて、堕落していく者。いま拍手をしてもらったのは、同調といわれる現象を知って欲しいからだ。きみたちが勝手に手を叩いていても、そのリズムはシンクロしていく。しまいには、同じリズムを刻み、そろっていく。一人ひとりが まわりにいる者に影響を与えるということだ。どんな警察官になろうが かまわないが、ひとりの軽率な行動によって仲間が迷惑する」
「（これは）誘い出し事案と呼ばれるものだ。通報を真に受けた受けた警察官が、ひとり残らず臨場したあと、交番から物が盗まれることがある。（中略） 警察官が動いたところは、すべて現場だ。この交番ですら現場になることを忘れるな」
フジテレビ／2021年1月3日放送
【脚本】君塚良一／【原作】長岡弘樹
