臨床犯罪学者 火村英生の推理2019 [臨床犯罪学者 火村英生の推理]
臨床犯罪学者 火村英生の推理・第9話 [臨床犯罪学者 火村英生の推理]
「この世に美しい犯罪があるなら、それを見てみたい。いっそ この手でそれを犯してみたい。オレもそう思ったことがある。そして、犯罪学者になり、美し犯罪を探し求めた。何度も犯罪現場に立ち、そして、わかった。いいか、よく聞け。この世に美しい犯罪なんて存在しない。あるのは、おまえが犯したのと同じ、醜く、残忍で、無価値な犯罪だけだ。だから、オレはそれに手を染める犯罪者を絶対に許さない。かつてのオレや、おまえのようなやつに、この世に美しい犯罪なんか存在しないことを証明し続ける。それがオレのフィールドワークだ」
「犯人の心理って不思議ね。絶対に捕まりたくない。けど、捕まらないと自分の存在を証明できない――。だから、どこかで捕まりたいと思ってる」
「死んでもいい。きみはそう言ってるそうだね」
「それが革命のためなら。わたしは死に方を選びたいだけだ」
日本テレビ/2016年3月13日放送
【脚本】マギー/【原作】有栖川有栖
臨床犯罪学者 火村英生の推理・第8話 [臨床犯罪学者 火村英生の推理]
「小さな嘘が真実となって拡散される。(中略) キャッチ―な呼び名がつくことで、拡散は加速する。SNSの法則だ」
「根拠のない噂は真実を見えにくくする」
「きみは若者の犯罪が増えてると言った。なんの根拠があって? 少年犯罪は1960年代をピークに、数字の上では減少している。マスコミが発達し、取り立てて扱うから増えたと感じるだけだ」
「未熟な少年が重大事件を起こすと、大人たちは騒ぎ立てるけど、本当は成人して分別のついた大人が殺人を犯すほうが、驚きや恐怖になりますよね」
「その質問は郵便局の道順を教えるように答えられることではない」
日本テレビ/2016年3月6日放送
【脚本】マギー/【原作】有栖川有栖
臨床犯罪学者 火村英生の推理・第6話 [臨床犯罪学者 火村英生の推理]
「これはきっと、ぼくへの挑戦状です。遊びの誘いを断るわけにはいきません」
「心配するな。いつの時代も名探偵は依頼人の期待に応える。そういうもんだ」
日本テレビ/2016年2月21日放送
【脚本】マギー/【原作】有栖川有栖
臨床犯罪学者 火村英生の推理・第5話 [臨床犯罪学者 火村英生の推理]
「オレは犯罪者が憎い。そこにどんな理由があろうと、理性の淵から落ち、そっち側に行ってしまう犯罪者が」
「異常と正常は簡単に線を引けるものじゃない」
日本テレビ/2016年2月14日放送
【脚本】マギー/【原作】有栖川有栖
臨床犯罪学者 火村英生の推理・第1話 [臨床犯罪学者 火村英生の推理]
「プレイしたこともないのに、(殺人事件が起きると)ゲームやホラーのせいにするのムカつくんすよね。具体的に なにがダメなんですか。殺人シーンが多いってことですか。じゃあ、テレビでチャンバラ流すのはいいんですか。めちゃめちゃ ひと死んでますよね」
「シャングリラ十字軍の構成員のほとんどが、わたしと同世代の若者たちです。小学校のときに同じクラスで机を並べていたかもしれない彼らと、いまのわたしとの間には、この道路以上の距離があります。思うんです。幼いころは、同じ正義や道徳を持っていた そのあたしと彼らは、どこで違ってしまったのか・・・」
「(あいつの中身は)空っぽや。犯行の動機もクソもない。覗いてみても、心の闇すらない」
日本テレビ/2016年1月17日放送
【脚本】マギー/【原作】有栖川有栖