雲霧仁左衛門6・第4話 [雲霧仁左衛門]
「儲けたい気持ちが先走ったら、商いは終いや」
「腕のある盗賊ほど、わしらの思いもよらん手を使うて、いちばん弱いところを突いて つけ入るのや。それは ひとの心や。弱みさえ握れば、どんなに頑丈な蔵でも、いとも たやすく破られるもんや」
NHK BSプレミアム/2023年9月15日放送
【脚本】松下隆一/【原案】池波正太郎
雲霧仁左衛門5・第8話(最終回) [雲霧仁左衛門]
「山川安左衛門は進むべき道を誤っておりました。ひとの情けを知らない者に、ひとを取り締まることなど できません」
「金は盗んだとて、うつし世に咲く 花の命は奪わぬ――。それが雲霧の矜持にござる」
NHK BSプレミアム/2022年3月4日放送
【脚本】岡本さとる/【原案】池波正太郎
雲霧仁左衛門5・第6話 [雲霧仁左衛門]
「とかく女というのは、親を支え、夫を支え、子を支え・・・・気が休まるところがない。じゃがのう、紗江。この大奥だけは さにあらず。ここにいれば、己が才覚ひとつで、男たちを操ることができる。大名であろうが、大商人であろうが、皆、這いつくばって挨拶にくる」
NHK BSプレミアム/2022年2月18日放送
【脚本】古田求/【原案】池波正太郎
雲霧仁左衛門5・第4話 [雲霧仁左衛門]
「お武家様には、百姓から巻き上げる年貢がありますが、商人は自ら稼ぎ出す以外に、生きる道はありません。にもかかわらず、身分の高いお方ほど、わたしたちの金を目当てに、すり寄って来られます。その方々が ご政道を動かすのであれば、つまりは わたしたち商人が世の中を動かしているということです」
NHK BSプレミアム/2022年2月4日放送
【脚本】森脇京子/【原案】池波正太郎
※ 上記は2名による連続した台詞をつなげたものです
雲霧仁左衛門5・第2話 [雲霧仁左衛門]
「かつて大奥は贅を極めていた。御用商人は競って賂を贈り、代々の総取締が隠し金を積み上げてきたという。(しかし)積み上げた金は、やがて どこかへ崩れ落ちる」
NHK BSプレミアム/2022年1月21日放送
【脚本】岡本さとる/【原案】池波正太郎
雲霧仁左衛門4・第7話(最終回) [雲霧仁左衛門]
「おまえの言いたいことはわかるが、決して口にはするな。口にすれば、心が揺れる。われらは無心でお頭にしたがうのみだ」
「盗賊は闇のごとし じゃ。いかに警護しようとも、夜になれば、家屋に入るを防ぐのは難しい。だが、出る折には金を抱えて動きが鈍るゆえ、 “闇” が “人” になる。つまり屋敷の外、この一番隊の捕り方こそが雲霧を捕える本陣と心得よ」
「金に魅入られた者は、金への欲で滅び。権力に魅入られた者は、権力への欲で滅びる」
「ときに悪は正義を操る。(中略) 若い盗賊改の一途な正義を盗んだ盗賊を許すわけにはいかん」
NHK BSプレミアム/2018年10月19日放送
【脚本】森下直/【原案】池波正太郎
雲霧仁左衛門4・第6話 [雲霧仁左衛門]
「若いうちに多くの無駄を積め。あとで必ず役に立つ」
「(この世でいちばん強きは金じゃと?)金は盗っ人に盗まれる。まことに はかなき泡じゃ。(中略) しかし、権力はのう、柏屋。わが手に握るこの権力は、盗まれることはない。蔵に仕舞うも無用、鍵をかけるも無用のことじゃ」
NHK BSプレミアム/2018年10月12日放送
【脚本】森下直/【原案】池波正太郎
雲霧仁左衛門3・第8話(最終回) [雲霧仁左衛門]
「剣は力だけではない。心で使う剣もある。雲霧の剣は肉も骨も斬らずに、心を斬る。おまえは斬られたのじゃ・・・剣客としての誇りをな」
NHK BSプレミアム/2017年2月24日放送
【脚本】前川洋一/【原案】池波正太郎