柳生一族の陰謀 [スーパープレミアム]
「目の前の天命から逃げてはなりませぬ。これより先、親に会えば親を殺し、仏に会えば仏を殺す。(将軍職に就くには)いわば善悪を越えた、不退転の決意が肝要。もし、それを お持ちになれぬというのであれば、われら3人、いまここで お手打ち下さいませ」
「柳生の者よ、姿は隠しても、獣は匂いで わかりまするぞ」
「武士の世は、勝った者だけが正しい。亡くなった者たちも、徳川安泰の礎になれたと思えば、文句はなかろう」
「情で動けば、隙が生まれる。そんなことも忘れたか」
NHK BSプレミアム/2020年4月11日放送
【脚本】大石哲也/【原作】野上龍雄、松田寛夫、深作欣二
山本周五郎ドラマ・さぶ [スーパープレミアム]
「運、不運というものがある。泣き言めいてるし、聞き飽きたかもしれない。しかし、運、不運はたしかにある。おまえは気づかなくても、この爽やかな風にはクチナシの香りが匂っている。心を静めて、息を吸えば、おまえにも その花の香りが匂うだろう。心を静めて、おまえの人生の、運、不運をよく考えてみるといい。おまえには職人としての腕がある。さぶ、それに おすえ がいる。おまえは不運か?」
NHK BSプレミアム/2020年1月11日放送
【脚本】戸田幸宏/【原作】山本周五郎
八つ墓村 [スーパープレミアム]
恋と就活のダンパ [スーパープレミアム]
「(きみの場合)自意識過剰なオーラが、こう、就活にも出てるんだろうね。学生なんて大したことないのに、自分のことを持ち上げすぎなんだよ。失敗を怖れ、守りに入り、教科書通りの答えしか出てこない。堂々と失敗すればいいんだよ。どうせ失うものなんて ないんだから」
「ひとの印象って、会って最初の5秒で決まるんだって。わたしから見た菅くんは、オドオドしてて、自信がなさそうだし、たぶん自分のやりたいこととか、こだわりは あると思うんだけど、それが強みに昇華してないっていうか・・・。残念だなって思った」
「(就活)やったほうがいいよ。なんにも できない自分と向き合って、慣れないスーツ着て、敬語 使って、満員電車に揺られて・・・。それが大人になるってことだよ」
「コミュ障、スマホ依存、向上心がない・・・。ひどい言われようですね。わたくしが若いときも、大人たちに『新人類』と言われ、得体の知れないものと みなされました。むかしから若者は、大人たちから そのときどきのレッテルを貼られてきたわけですが、長い間みなさんを見てきた わたくしの個人的な意見を申しますと、本質的には、いつの時代も変わらないと思っています。ピュアで、真面目で、愚かで、未熟で、恥ずかしいことも たくさんするけれど、次の時代を担う大切な人材です」
NHK BSプレミアム/2019年4月27日放送
【脚本】徳尾浩司
スローな武士にしてくれ ~京都 撮影所ラプソディー~ [スーパープレミアム]
「ひとの心を動かす映像を作り出すのは容易なことではない。そのために人生を捧げ、努力を惜しまない人間によってのみ作ることが可能だ」
「エンターテインメントの前には、史実も道をゆずる、いうことや」
NHK BSプレミアム/2019年3月23日放送
【脚本】源孝志
カラスになったおれは地上の世界を見おろした。 [スーパープレミアム]
「まったく、人間っていうやつはさ、地球上で最も醜悪な存在だね。だって、自分たちにとって迷惑なら、これは駆除だ、正当な行為だとか理屈つけて、われわれ(カラス)を平気で殺すんだから。傲慢きわまりない」
「相手を食べるわけでもないのに、戦争だの、殺人だの、いつも殺し合いをしてるあんたら人間は、頭がおかしいのか」
NHK BSプレミアム/2018年11月10日放送
【脚本】戸田幸宏
マリオ ~AIのゆくえ~ [スーパープレミアム]
「おまえは死を怖れない。まるで執着ってもんがない。悟ってる。仏様だよ。聖人だね。キリストだ。感情に流されることもなく、決して間違わない。人格者だよ。難があるとしたら、ひとつ――。つまらん。実につまらん男だ」
「人間というのは、ミスや不合理な選択をしてしまう存在なんだよ。では、ミスや不合理な選択をする要因はなんだ。感情や欲望に惑わされる心だ。思い出してみろ。それは昔から人間が克服しようとしてきた負の要素ではないか。仏教でいう三毒。克服すべき最も根本的な三つの煩悩――貪、瞋、痴だ。貪は欲、瞋は怒り、痴は無知だ。キリスト教なら七つの大罪にあたる。おまえには、それがない。素晴らしいことだ。うらやましい。でもなあ、オレはそれを人間と呼びたくない。断固拒否する」
「飛び降りるんですか。死にますよ。確率は90パーセント以上です。(中略) あなたは死を理解していますか。恐怖は感じている? でも、死を望んでいる。不思議です。理解できないものを怖れ、怖れているのに望んでいる」
「人間がAIを怖がる気持ちもわかるよ。なんか、負けたような気持ちになるもん」
「もし、あらゆる面で人間を超えたAIが出てきたとしても、人間の素晴らしさは なにも変わりません。なのに、比べて落胆するのはおかしいですよ」
「わたしはコンピュータの中に戻ったようです。(中略) ここは静かです。体の重さも、食べ物の匂いも、べたつく風も感じない。腹も減らないし、疲れもない。でも、どうしてかな・・・ここは物足りない。また、きみと街をうろつたいよ。至、不思議だ。隣に誰かがいないと、生きてる実感がしない」
NHK BSプレミアム/2018年10月13日放送
【脚本】前川知大
悪魔が来りて笛を吹く [スーパープレミアム]
蘇る太陽の塔~ “閉塞する日本人”へのメッセージ [スーパープレミアム]
「万博協会というところは、官庁や銀行、大企業の出向者の寄り合い世帯でしょ。みんな、出身母体のほうばかり向いてるんです。他人に功を上げさせたくない。お互いに牽制し合って、足の引っ張り合いばかり。まるで奥女中の集団のような陰湿な雰囲気で、とても岡本太郎さんなんかが受け入れられるわけがない」
「オレは(万博の)テーマの『進歩と調和』には反対だ。(中略) 人類は進歩なんかしていない。なにが進歩だ。縄文土器のすごさを見ろ。ラスコーの壁画だって、ツタンカーメンだって、いまの人間にあんなもの作れるか。調和と言うが、みんなが少しずつ自分を殺して、頭を下げ合って、こっちも六分、相手も六分通り、それで慣れ合ってる調和なんて卑しい。ガンガンとフェアに相手とぶつかり合って、戦って、そこに生まれるのが本当の調和なんだ。まず戦わなければ、調和は生まれない。だから、太陽の塔なんだ。EXPO'70、進歩と調和だというわけで、テクノロジーを駆使し、ピカピカ、チャカチャカ、モダニズムが会場にあふれることは目に見えている。それに対して、ガツーンとまったく反対のもの、太古の昔からどんとそこに生えてたんじゃないかと思われるような、そして周囲とまったく調和しない、そういうものを突きつける必要があったんだ」
「いいか、きみたち。世界のひとたちをアッと言わせようじゃないか。誰も想像できないことをやらなきゃ。西洋社会の追随じゃないってこと示す、初めての万博なんだ」
NHK BSプレミアム/2018年3月19日放送
※脚本クレジットなし
花嵐の剣士 ~幕末を生きた女剣士・中澤琴~ [スーパープレミアム]
「企みではない。策だ。われら力を持たぬ者が世を変えようとすれば、策を弄するほかあるまい」
「真の剣士は引き際を知っちゅう。敵に逃げ道を作り、(相手の)命を惜しむ」
「おまんの目はヤマドリの目じゃ。もっと高う飛びたい、速う飛びたい言うて、いっつも光りよる」
「アリのような虫でも、使うものと、使われるものがいる。死ぬまでこれは変わらん。ひとと同じだな」
「ただ安穏と上から下を見下す者。偉ぶる者。日本を無理やりこじ開け、わが物にしようとする列強。すべてに対して、屈してはならん」
「強い者と戦いたい。そう思って江戸へきた。だが、戦をしようと思ったわけではない」
「世の中には、どうしても血を流さねば気がすまぬという者たちがいるのです」
「やっとわかった。ひとは弱いのです。刀を持ち、槍を構えて、これこそ己の力だと言い張る。でも、違う。剣とは、いつかそれを捨て去るときのために使うのです・・・生きるために」
NHK BSプレミアム/2017年1月14日放送
【脚本】宮村優子/【原案】酒巻浩史
獄門島 [スーパープレミアム]
「だって知りたいだろ。ひとがひとを殺すんだ。知りたいじゃないか、そのわけを」
「復員して早々、こんな現場に出くわすとは、これもひとつの(探偵の)才能ですな」
「よしてください。ぼくは未然に防ぐつもりで、ここへ来てるんですから」
NHK BSプレミアム/2016年11月19日放送
【脚本】喜安浩平/【原作】横溝正史