わたし、定時で帰ります。・第10話(最終回) [わたし、定時で帰ります。]
「仕事ってさ、仕事ができる人間のとこに集まるようにできてんだよ」
「ゆいゆいは『ノーモア働きすぎ』みたいに言うけど、すべてをかけて仕事をする喜びってのもあるんだぜ。オレたち労働者は、多かれ少なかれ仕事に命かけてんだ。死ぬまでの貴重な時間の大半を、労働に捧げてんの」
「福永さん、言ってた。定時で帰れる会社があるなんて、最初は信じられなかったって。オレもそうだった。でも、この会社に来てわかってきた。決まった時間内で利益を出すほうが、よっぽど難しくて、挑みがいがあるんじゃないかって」
TBS/2019年6月25日放送
【脚本】奥寺佐渡子/【原作】朱野帰子
わたし、定時で帰ります。・第5話 [わたし、定時で帰ります。]
「もっと自分から前に出ないでどうすんだよ。誰かが助けてくれるって甘えが、どっかにあるんだよ。そのくせ、いざ手を貸したら噛みついてくる。そんなんでやってけると思ってんの?」
「ひとのことなんて、簡単にわかるわけ ないじゃん。ちゃんと話しても ないんだし。全部 理解しようだなんて、それ難易度 高すぎでしょ」
「みんな、種田さんのこと、完璧って言うけどさ、そんなことないよね。実は、短所だっていっぱあるのにね。思ったことは、そのまんま口にする。そのくせ言葉が足りないから、誤解を招く。9個のいいことより、1個の悪いことを指摘しがち。(中略) 励ましたつもりが、かえって傷つける。自分のやり方が通用しないひともいるってことを忘れがち。言い過ぎたことを、あとでくよくよ悩む」
TBS/2019年8月21日放送
【脚本】清水友佳子/【原作】朱野帰子
わたし、定時で帰ります。・第4話 [わたし、定時で帰ります。]
「余計なことは言うな? 仕事って、そういうもんですか。お互い、助け合ったり、認め合ったりして、そこからでしか、いい仕事は生まれないんじゃないですか。横暴が許された時代は、もうとっくに終わってるんです。一緒に仕事する以上、最低限の敬意は払ってください」
TBS/2019年8月14日放送
【脚本】奥寺佐渡子/【原作】朱野帰子
わたし、定時で帰ります。・第4話 [わたし、定時で帰ります。]
「やりたいことって、別に大っきな夢とか、目標じゃなくても、自分が楽しめることだったら、なんだっていいんじゃないかな。人生の使い方なんて、ひとそれぞれだと思うんだよね」
TBS/2019年8月7日放送
【脚本】清水友佳子/【原作】朱野帰子
わたし、定時で帰ります。・第3話 [わたし、定時で帰ります。]
「教育係に必要なこと。新人類とか、モンスターとか、そういうレッテルを貼らないで、そのひと自身を見ていくことじゃないかな」
「辞表っていうのは、役職に就いたひとが、その職を辞めるときに提出するものであって、一般の社員のひとが、会社 辞めたいから提出するものではありません」
「誰かが やらなきゃいけないけど、やりたがらないこと(を)、誰も見てないところで自然にできるのって、エライと思う」
TBS/2019年4月30日放送
【脚本】清水友佳子/【原作】朱野帰子
わたし、定時で帰ります。・第1話 [わたし、定時で帰ります。]
「手伝わなくていいんすか」
「みんなで ひとつのこと してたら、会社が回らないよね。あたしたちは、あたしたちの仕事をする。で、手を貸してって言われたときは、手を貸す」
「わたしたちのころは、就職、いまほどラクではありませんでしたよね。それに比べて最近のひとたちは、こう、売り手市場っていうんですか。使ったものは もとに戻さないし、ゴミはゴミ箱に捨てないし、漢字は読めないし・・・。王様みたいな気持ちで会社に来てるんですから」
「覚えるべきことを覚えないと、あなたが損をするんです。あのね、会社はね、仲良しサークルじゃないんです。あなたを好きになってくれるひとばかりじゃありません。小泉という新人は見込みがない。やる気がないと思われたら、どうしますか。誰も手を差し伸べてくれなくなりますよ」
「会社に入っていちばん驚いたのは、こんなにも価値観って、ひとそれぞれなんだって ことだった。(中略) 学生時代って、価値観が似たひとたちとつきあうじゃない。それは それでいいんだけど、仕事は全然 違う考え方のひとたちと協力して、ひとつのこと成し遂げる。だから、面白いんだよね」
「わたし、なんだか疲れてたみたいで、よく寝たら、頭もスッキリしました」
「ああ、よかった。お布団は正義ですよね」
TBS/2019年4月16日放送
【脚本】奥寺佐渡子/【原作】朱野帰子