小説王・第5話 [小説王]
「(オレに答えさせて)ラクするんじゃねえぞ。これはな、クイズ番組じゃねえんだ。オレが正解を持ってるわけでも、答え合わせをしようとしてるわけでもねえんだ。覚悟のないアイディアを披露すんな。これはオレだけの小説じゃないんだ。(担当する)おまえ自身の小説であることも、しっかりと自覚しろ。小説を生かすも、殺すも、作家に未来を与えるのも、奪うのも、編集者次第なんだからな。おまえが駆け出しだろうが、実力不足だろうが、そんなこと言い訳にするな。ひとつの小説の前では対等なんだ」
フジテレビ/2019年5月20日深夜放送
【脚本】ひかわかよ/【原作】早見和真
小説王・第4話 [小説王]
「(きみは作家として)編集者の出した方向性に乗る覚悟もない。野々宮くんのように本気で読者を楽しませる覚悟もない。父親と なにがあったかは知らないが、きみ自身、自分の人生を切り取る覚悟すらない。吉田豊隆、小説家失格だ。おまえは終わった」
フジテレビ/2019年5月13日深夜放送
【脚本】小山正太/【原作】早見和真
小説王・第3話 [小説王]
「作家 気取りのカッコつけたこと言ってんじゃねえよ。小手先の小説しか書けないくせによ。テクニックでごまかして、たまたま賞もらっただけだろ。若かったから、ちやほやされてただけで、30手前じゃ、見向きもされねえ。限界 見せつけてるみたいで、みっともねえなあ」
「出し惜しみを感じるんだよ、あいつの小説には。そりゃ、本人は死に物狂いだって言うだろうよ。だがな、あいつの書くものには覚悟が伴ってない。そういうときには、案外、書きたくないものの中に、書くべきものが眠ってたりするんだよな。本当はおまえも気がついてんじゃないのか。踏み込む覚悟がないだけだろ、おまえも、吉田も」
フジテレビ/2019年5月6日深夜放送
【脚本】小山正太/【原作】早見和真