向かいのバズる家族・第10話（最終回） [向かいのバズる家族]
「この窓を開くと、世界中がのぞき見できる。どこぞのOLの朝ごはん、どこぞのキャバ嬢のペットの成長、どこぞの若者のビジネス設計――。ここに座っているだけで、彼らの生活の断片を見ることができる。（中略） 真の姿を知ることはできない。だが、そんなものを知る必要はない。わたしたちは、この（パソコンの）窓から見える景色だけを楽しめれば、それでいいのだ」
「（あんたは）あたしの知らない世界を知ってそうで、あたしよりも大人っぽくて、おもしろそうなひとだなって思って、つきあった。でも、（中略） 気づいたの。このひと、大人っぽいとか、おもしろそうとか、全部、雰囲気だけだって。本当は薄っぺらくて、そのくせ高圧的で、ただカッコつけてるだけだって」
「これは、じいちゃんが大好きな写真だ。みんな、あちこち見てるし、表情もバラバラで、失敗みたいに見えるけど、これこそが家族だと思うんだ。一人ひとり違う方向を向いていても、一緒にいられる。お互いに無関心でいたっていい。不機嫌なときは、不機嫌な顔ができる。好きなところも、嫌いなところも、全部ひっくるめて家族なんじゃないかな」
「ケンカしても、元に戻るのが家族。ケンカして、その先に進めるのが恋人だよ」
日本テレビ／2019年6月6日放送
【脚本】マギー
向かいのバズる家族・第９話 [向かいのバズる家族]
「こないだの動画 見て、同じ気持ちです とか言ってる、悪い子いねえか。同じ気持ちのわけないから。同じようでも、ひとそれぞれだから。わかったような顔すんのは、優しさじゃないから」
「なにも知らない。なにも知ろうとしない相手を、スマホの向こうに求めてるのは、わたし自身だ。なにも知らない相手の前だけ、わたしは素直になれた」
日本テレビ／2019年5月30日放送
【脚本】マギー
向かいのバズる家族・第８話 [向かいのバズる家族]
「いま、わたしたち家族はバズっている。ネット上のわが家は、カーテン開けっ放し。ドアに鍵もかけずに生活しているようなものかもしれない。しかし、どれだけネット上のかけらをかき集めても、わたしたいの本当の声、本当の姿を知ることはできない」
「家族で向き合う時間がなくなって、みんなのことに無関心になって、気づいたら、家の中で家族よりも これ（スマホ）と向き合う時間のほうが長くなって・・・いつの間にか、みんな 心の拠り所も、怒りのはけ口も、本当の自分でいられる場所も、全部ここに求めるようになった。そこから（わたしたち家族は）少しずつ おかしくなっていった気がする」
日本テレビ／2019年4月23日放送
【脚本】マギー
向かいのバズる家族・第３話 [向かいのバズる家族]
「たったひとりの愛を大切にしたいが、大勢にも愛されたいって気持ちはよくわかる。（中略） いまは（どちらを選ぶか）迷っていてもいい。でも、いけじめを つけなければ ならないときが、いつか必ずやってくる。そのときに、自分に嘘をつかないことだ」
日本テレビ／2019年4月18日放送
【脚本】マギー
