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ノーサイド・ゲーム・第10話(最終回) [ノーサイド・ゲーム]

「あなたも かつて日本のラグビー界を案じて、改革を求めたんですよね。周囲の反対を押し切って、ワールドカップを誘致したんですよね。でも、本当に大事なのは、その先じゃありませんか。いま一輪の大きな花が咲いたとしても、根っこが腐ってれば、やがては枯れます。この国いっぱいに花を咲かせるには、土壌から変えていかなければ ならないんです」



「アストロズは数字の集まりではなく、ひとの集まりです。その価値は、コストで計り切れるものではありません」



「あなたは常に、的確に状況を読み、ベストな判断を下してきた。でも、それは全部、自分の出世のためだけだったんですね。会社員なら地位や名誉を望むのは当然のことです。しかし、戦い方というものがある。あなたは自らの出世のために、ひとに不正を働かせ、滝川さんを陥れ、このトキワ自動車を混乱の渦に巻き込んだ。正々堂々とぶつかることもできないあなたは、ただの卑怯者だ。そんなあなたにトキワの未来を語る資格はない」


TBS/2019年9月15日放送
【脚本】
丑尾健太郎/【脚本協力】槌谷健田中徳恵/【原作】池井戸潤
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ノーサイド・ゲーム・第9話 [ノーサイド・ゲーム]

「ルーキーなんて、最初は調子がいいもんだよ。じきに どのチームも研究して策を打つ。うちと当たるころには、丸裸の平凡な選手になってるよ」



「蹴球協会が どんなところかは わかってる。われわれ企業から金を吸い上げ、権威と名誉の上で ふんぞり返ってるような連中だ。そんなやつらに、これ以上 金を貢いで なんになる」



「滝川は天敵だったけど、必要な存在だったのかもね。生物って、天敵がいるから進化するでしょ。あなたが ここまで頑張ってきたのって、滝川に負けないようにって、知恵を絞ってきた結果じゃないの」



「オレは勝つ。逃げて負けるのは、死ぬより嫌や」


TBS/2019年9月8日放送
【脚本】
丑尾健太郎/【脚本協力】槌谷健田中徳恵/【原作】池井戸潤
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ノーサイド・ゲーム・第8話 [ノーサイド・ゲーム]

「ただ勝つだけじゃない。正々堂々と戦って勝つ――。それが彼らアストロズのラグビーなんです」


TBS/2019年9月1日放送
【脚本】
丑尾健太郎/【脚本協力】槌谷健田中徳恵/【原作】池井戸潤
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ノーサイド・ゲーム・第6話 [ノーサイド・ゲーム]

「わたしはラグビーの素人です。権威に逆らって、この世界から追放されたとしても、痛くも かゆくもない。そもそも、わたしはラグビー自体、好きではないんでね。でも、あなたたちはラグビーを愛してるんじゃないんですか。ラグビーの発展こそが使命じゃないんですか。だったら、いちばん大事にしなければならないのは、ラグビーを愛するファンであり、これからラグビーを好きになるファンを育てることじゃないんですか。そこに目を向けずに、伝統という名の古びた化石ばかり大事にして、なんの発展があるって言うんですか。(中略) 金儲けじゃないなんてのは、ただの言い逃れだ。あなたたちのせまい世界では通用しても、われわれサラリーマンの世界じゃ通用しない。覚悟しておいてください。あなたたちが変わるまで、わたしは何度でもぶつかります」


TBS/2019年8月18日放送
【脚本】
丑尾健太郎/【脚本協力】田中徳恵/【原作】池井戸潤
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ノーサイド・ゲーム・第4話 [ノーサイド・ゲーム]

「AIは、ただコンピューターに覚え込ませた膨大なデータを基に、確率論的にシミュレーションしたものだろ。そりゃ、分析のスピードは かなわないかもしれないが、人間が時間をかけて取り組んだほうが、より深い分析になる」



「うまくいかないことを、会社や組織のせいにするのは簡単だ。でも、大事なことは、そこから いま自分たちに なにができるか なんだよな。ひとつひとつなんだよ。チケット1枚1枚、ワンプレー、ワンプレー、それをひたむきに積み重ねることで、きっと逆転の目はあるはずだ。仲間のためにタックルをして、パスをつないで、チーム全員で結果を出そう。そのときは、われわれラグビー部が必要ないなんて誰にも言わせない」


TBS/2019年8月4日放送
【脚本】
丑尾健太郎/【脚本協力】田中徳恵/【原作】池井戸潤
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ノーサイド・ゲーム・第3話 [ノーサイド・ゲーム]

「われわれは(プラチナリーグへの参加費として)各チームを合計すれば、毎年2億4000万ものお金を協会に支払っています。チームの運営にも莫大な予算がかかっている。規模を見れば、プロと同じじゃないですか。それを お金の話をしたとたんに、アマチュアスポーツ(だから収益は優先しないん)だと言うのは、いかがなものでしょうか」



「ラグビーの人気がなくなっていけば、将来、日本のラグビーは必ず弱くなる。ラグビーが好きで、ラグビーをやりたいと思ってくれる子供たちがいなかったら、どうやってラグビーを強化するんだ。いまは まだラグビーを支えようとする仕組みがある。うちの会社にしてもそうだ。だが、この先、ラグビーになんの愛情もない経営者が増えていったら、会社の予算に依存している社会人ラグビーなんか、ひとたまりもない。きみたちは最後のラグビー世代になるかもしれないんだ。わたしは自分が手掛ける以上、そんな夢のない未来はお断りだ。子供たちには ちゃんと夢を与えてあげたい。いま われわれにできることは、ひとりでも多くのラグビー好きの子供たちを増やすことじゃないのか。(中略) きみたちにボランティアや学校訪問を頼んでいるのは、ラグビーを守るためだ。地元のひとたちと触れ合って、少しでも多くのラグビーボールを渡して、きみたちの名前を覚えてもらえ。そうすることで、少しずつだがアストロズは地元のチームになる。みんながアストロズを応援して、われわれの勝利を後押ししてくれる。そして、われわれはそのひとたちのために戦うことができる。そういう大きな、家族のような関係を作りたいんだ。それは将来、きみたちが与えたものの何倍も大きなものになって返ってくるはずだ。いまや、グラウンドだけが きみたちの戦場じゃないんだよ」


TBS/2019年7月28日放送
【脚本】
丑尾健太郎/【原作】池井戸潤
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ノーサイド・ゲーム・第2話 [ノーサイド・ゲーム]

「ため息つく くらいだったら、呼吸しないでくれる?」



「優勝を争うチームと、本当に優勝するチームには、かなりの差がある。(監督として)優勝争いができるチームにはするよ。けど、優勝できるかどうかは約束はできない」



「優勝するぞ。優勝争いじゃない。優勝だ」


TBS/2019年7月14日放送
【脚本】
丑尾健太郎/【原作】池井戸潤
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ノーサイド・ゲーム・第1話 [ノーサイド・ゲーム]

「社内政治で結論が変わるような意見書なら、はじめから ないほうがマシです」



「わたしはサラリーマンだ。手柄を立てたい。本社に戻りたい。出世したい。そう思うことの、なにが悪いんです。きみたちこそ、どうなんだ。きみたちは最初に、こう言った。目指すはワールドカップ日本代表。プラチナリーグ優勝、と。でも、本音はどうだ。リーグ優勝なんて、夢のまた夢。実際は、リーグ脱落だってあり得る。現状維持ができれば万々歳ってところか。企業でいえば、今年は大して ものが売れませんでした。来年もこの調子で、もう少しだけ頑張りましょう――。ふざけるな。そんな危機感のない会社は、即刻つぶれる。そんな社員は、即刻クビだ。サラリーマンに努力賞なんてものはないんだよ。この世界、正義が勝つんじゃない。勝った者が正義なんだ。勝者は喝采を浴びて、敗者は批判にさらされる。ラグビーだろうが、ビジネスだろうが、それは同じだろ。リーグ残留でいいだと? 冗談じゃない。残留どころか、2位でもダメだ。はなからトップを狙わなければ、売上げなんか出せない。勝てるものも勝てないんだ。きみたちのその目標が、すでに負け犬なんだよ。(中略) いいか、きみたちは いま どん底だ。それをまず自覚しろ。そして、あとは上だけを見ろ。もちろん優勝だよ。プラチナリーグで優勝するんだ。それならば、誰も文句は言えない。誰だって価値がわかる。このチームはきっと勝ってくれる。そんな期待を抱かせるチームだったら、客は観にくる。試合を観ていた父親が、今度は子供の手を引いて、次は友人を連れてくる。きみたちが勝つことで、その輪は大きく広がり、ラグビーの文化、精神が、この世に大きく広がっていくんだ。それが本当の社会貢献というやつだろ」


TBS/2019年7月7日放送
【脚本】
丑尾健太郎/【原作】池井戸潤
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