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カフカの東京絶望日記 ブログトップ

カフカの東京絶望日記・第5話 [カフカの東京絶望日記]

「満足いく小説を書く(ことが夢だ)と言ったものの、ぼくが自分の才能に満足いくことなど、あり得るはずがない。ならば、それを追い求めるのは夢ではなく、実は悪夢」



「元気はあるけど、現金はないって」


tvk/2019年10月17日放送
【脚本】
アサダアツシ/【原案】平松昭子
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カフカの東京絶望日記・第3話 [カフカの東京絶望日記]

「ぼくに きみの自殺を止める権利なんてない。あったとしても、ぼくのような愚か者が偉そうに『生きろ』なんて、言えるはずがない。(中略) でも、ぼくはきみを死なせたくない。死なせるわけにはいかない。生きて、もっと絶望してほしい。とことん絶望して、生きている実感を味わってほしい」


tvk/2019年9月26日放送
【脚本】
アサダアツシ/【原案】平松昭子
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カフカの東京絶望日記・第2話 [カフカの東京絶望日記]

「猫を愛でるための猫カフェ? 猫は人間に愛でられるために存在してるのか。いや、違う。猫は何者にも束縛されない存在のはず。それが猫の猫たる所以ゆえん。猫の存在理由。猫デンティティ。猫は可愛くてナンボの生き物? 大きくなったら、可愛さが半減? だから、猫ブームにもかかわらず、捨て猫が増え続けるんだ。見た目の可愛さこそ絶対的価値を持つ いまの世の中を、ぼくは全身全霊で否定する。しかし、ぼくが否定したところで、なにひとつ事態は好転しない。ぼくは なんて無力なんだろう。フランツ・カフカ、なんじは無能・・・あらゆる点で、しかも完璧に」



「(ぼくは)承認欲求の誘惑に負け、知らぬうちにSNSの沼にずぶりとはまり、自分を見失ってしまっていた。(中略) 誰かに認められないと自信を持てない――。だったら、そんな自信など いらない。いっそ弱気のままでいたほうが、ぼくには お似合いなんだ。フォロワーが多いから本を出す。本が売れる? そんな本など、ぼくの理想の本じゃない。ぼくは何年も書き続けても一向に日の目を見ない、そんな不遇を嘆き、絶望する側の人間なんだ。そして、そんな ぼくを、ぼくが承認することができるだけで満足なんだ」


tvk/2019年9月19日放送
【脚本】
アサダアツシ/【原案】平松昭子
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カフカの東京絶望日記・第1話 [カフカの東京絶望日記]

「面白い、ぼくが? 面白いっていうのは、つまり、滑稽すぎて笑えるっていう意味? それとも、興味深いという意味?」



「わたし、インスタはじめて3年 経つんですけど、フォロワーの数が127人なんですよ。いままでの投稿数が1万3829件――。これ計算したら、112件投稿して1人しか増えとらんてことじゃん。マジやばくない?」



「『マジやばくない?』と危機感を募らせながら、表情は至極 明るい。サトルといい、つぐみといい、この時代の若者は、絶望を楽しそうに語る。これが2019年の絶望のスタイル? トレンド? ぼくにはわからない。でも、きみたちが絶望を楽しそうに語れば語るほど、ぼくは ひどく、深く、絶望せずにはいられないんだ」


tvk/2019年9月12日放送
【脚本】
アサダアツシ/【原案】平松昭子
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