「これからもずっと苦しみ続けるであろうこの2人に、一言の謝罪で済ませてはならない。せめて、彼らが苦しんだ20年と同じだけ、警察も苦しまなければならない」



「2人の涙を思うと、本当に胸が痛むわ。でも、そんな一握りの涙で、警察は前が見えなくなってはいけない。あたしはそう思います」



「この世に悲劇は2つしかないのかもしれない。力のある悲劇と、力のない悲劇だ。(中略) もしあの時、警察に真犯人を捕まえる力があったら。もしあの時、警察に真実を握りつぶす力がなかったら・・・」



「私がこれからも生きるには、恨む人間が必要なのです」


テレビ朝日/2009年10月15日放送
【脚本】櫻井武晴