「池沢菜穂は逮捕後に供述を覆した。弁護士が接見した直後からだ。これは警察が、近年 抱える由々しき問題でもある。こうした弁護士の作り上げた供述、あるいは完全黙秘などによって、明かされるべき真実が逆に遠ざかっていく。法によって彼らは守られ、嘘や沈黙によって、本来 与えられるべき罰則にまで至らないこともある。つまり、真実を語る者よりも、語らない者の方が罪は軽いというわけだ。これのどこが正義だ」


TBS/2017年4月30日放送
【脚本】丑尾健太郎/【脚本協力】八津弘幸成瀬活雄