「一回 ネタ こき下ろされたからいうて、キレてる場合ちゃうやろ。初めからホームラン打てる天才なんか いてへんで。努力できる才能 持ってるやつが、天才って呼ばれんねん」



「(あいつの書いたネタ、)下ネタのオンパレードや。自分のネタ、客観的に見れてへん破綻したネタの典型や」



「オレら、ごっつ仲悪い。(中略) 方向性の違い、マンネリ、嫉妬、スベったときの罪のなすり合い、ボケ方がどうや、ツッコミ方がどうや・・・コンビがぶつかる理由なんてナンボでもある。オレはな、仕事以外で藤川の顔なんか見たない。むこうかて そやろ。ケータイの番号も知らん。才能は認めるけど、はっきり言うて、お互い めちゃくちゃ嫌いうてる。けどな、オレら、それでええねん。そんな意地のぶつかり合いの中から、おもろいモンが生まれることも知ってる。おもろかったら、それでええねん」



「あいつは いつか芸でぶつかってまうんが怖いんや。わかるか。(相方を)嫌いになりとうないし、嫌われとうもない。そうすると、いずれ結局、自分の笑いに対して妥協が出るっちゅうわけや。好きな女とデレデレ、仲よう漫才やりたいわけやない。あいつは芸の質 落としてまうより、いま好きなまま別れることを選びよってん」 →類似(2段目)


テレビ朝日/2019年8月3日放送
【脚本】徳永富彦/【脚本協力】下亜友美/【原作】森田まさのり