べしゃり暮らし・第8話(最終回) [べしゃり暮らし]
べしゃり暮らし・第3話 [べしゃり暮らし]
「そうか、初めて舞台 立つか・・・あの学園の爆笑王が。まあ、ナメてられるんは、舞台の怖さ知らんからや。いっぺん出たら わかるわ。いままでは、まわりが全員『あいつはオモロイやつや』って刷り込まれとって、なに言うても爆笑してもらえた。ホンマはサブイこと言うててもな。けど、今度はどうや。まわりは金払うて観にきてる初対面の客と、ライバル芸人ばっかしや。いままで自分が どんだけヌルい空気の中におったか、思い知ることになるやろな」
「お客っちゅうのはな、初めて見るやつらには厳しいもんやで。ウケへんことを客のせいにすなよ」
「(ソバのだしをとるのに)どんなに手間をかけようが、お客さんにとっちゃ、なんにも関係ねえや。なにを注文するかも、どんな食べ方をするかも、全部 お客さんの自由だ。こっちから お客さんに対して注文なんか しちゃいけねえんだよ。わかるか。客がこうあるべきだなんて、求めるもんじゃねえんだよ」
テレビ朝日/2019年8月10日放送
【脚本】徳永富彦/【脚本協力】下亜友美/【原作】森田まさのり
べしゃり暮らし・第2話 [べしゃり暮らし]
「一回 ネタ こき下ろされたからいうて、キレてる場合ちゃうやろ。初めからホームラン打てる天才なんか いてへんで。努力できる才能 持ってるやつが、天才って呼ばれんねん」
「(あいつの書いたネタ、)下ネタのオンパレードや。自分のネタ、客観的に見れてへん破綻したネタの典型や」
「オレら、ごっつ仲悪い。(中略) 方向性の違い、マンネリ、嫉妬、スベったときの罪のなすり合い、ボケ方がどうや、ツッコミ方がどうや・・・コンビがぶつかる理由なんてナンボでもある。オレはな、仕事以外で藤川の顔なんか見たない。むこうかて そやろ。ケータイの番号も知らん。才能は認めるけど、はっきり言うて、お互い めちゃくちゃ嫌い合うてる。けどな、オレら、それでええねん。そんな意地のぶつかり合いの中から、おもろいモンが生まれることも知ってる。おもろかったら、それでええねん」
「あいつは いつか芸でぶつかってまうんが怖いんや。わかるか。(相方を)嫌いになりとうないし、嫌われとうもない。そうすると、いずれ結局、自分の笑いに対して妥協が出るっちゅうわけや。好きな女とデレデレ、仲よう漫才やりたいわけやない。あいつは芸の質 落としてまうより、いま好きなまま別れることを選びよってん」 →類似(2段目)
テレビ朝日/2019年8月3日放送
【脚本】徳永富彦/【脚本協力】下亜友美/【原作】森田まさのり