「はい、出た。あいつは事故調じゃなくて、自己中だ――。みんな、一度は言っちゃうのよね、それ。言ったあとに(研究室を)辞めていくのよ、だいたい」
「たしかに水上さんは失敗が多いひとでした。でもそれは、ほかのひとなら目をそむけるような失敗にも、彼がちゃんと向き合ってきたことの裏返しです。彼は自分の失敗をすべて包み隠さず、全員と共有しようとしていた。同じ失敗を繰り返さないために」
「事故調において、隠していい真実なんてない。すべてを明らかにする覚悟がなければ、もっと大きな事故は防げない」
NHK/2019年10月18日放送
【脚本】八津弘幸