「古山が なんでも書けんのは、どんな題材にも自然と感情を寄せていけるからだと思うんだよ。なんでも受け入れて、愛せる素直さは、もちろん もともとの性格もあるだろうけども、愛情に恵まれて育った人間ならではって気もすんだよな。逆に言うと、そこが欠けてる人間は、自分の愛し方すら よくわかんないっつうかさ、まあ、難儀なもんだ。でもさ、われわれには想像力ってもんがあんだろ。ふくらませるのも、しぼませるのも、てめえ次第だ」


NHK/2020年11月9日放送
【脚本】清水友佳子/【原案】林宏司