「好きなひとへの思いを断ち切るために、距離を取るというのは、正しい方法かもしれない。でも、それは だた単に目の前の問題から逃げてるだけで、きちんと自分と向き合って区切りをつけるべきだったんじゃないか――そう思う日が、未だにあります。少なくとも、わたしの時計の針は、退職したあの日から、ずっと止まったままです」



「べつに(性格や嗜好が)違くてもいいんじゃないか。オレとマイマイも共通点なんか、なんにもなかったんだ。たぶんアプリに自分の趣味とか、異性のタイプ入れても、絶対 マイマイとはマッチしなかったと思うわ。でも、いまメチャクチャ仲いいからな。まあ、趣味が合うのもいいけどさ、たぶん大事なのは そこじゃないんだろうな。ケンカしたり、歩み寄ったりしてるうちに、自然とふたりだけの価値観が生まれてくるんだよ。だから、いまは足並みが そろわなくても心配すんな」


テレビ朝日/2024年2月9日放送
【脚本】徳尾浩司