「この小鉢ひとつに、板場にいる何人もの人たちの手が必要とされています。追い回しが食材を洗い、包丁を入れ、板前がダシを取って煮込み、料理長の最終チェックでやっとお客様の口に入るんです。その料理長も、アカギレするような水で食材を洗うところから上がってきたんです。料理人に飛び級はありません」



「仲居さんを育てる心。お客さまとの ふれあいを楽しむ心。その心があれば、旅館は生き返る――」


テレビ朝日/2015年3月28日放送
【脚本】清本由紀