「この仕事を続けている以上は、(患者さんとの別れは)避けられないことだからね。普通のひとより、死は近くにある。(乗り越えるには)ご飯を食べるとか、お笑いを見るとか、あとは・・・。あ、これが いちばん大事。――孤独でいないこと」



「以前、武良井むらいさんは、わたしのギフトはドイツ語のほうかもしれないと言った。それは当たっています。妹が亡くなったとき、もちろん悲しみはありましたが、それよりも神から解けない謎を出されたような気分だった・・・。手術が高難度なほど、成功に導くには どうすればいいのか、その答えを知りたくて のめり込んでいった。わたしが受け取ったギフトは、ひとに施すものではない。手術への興味と執着が、まるで毒のように わたしを侵食しているんです」 →参照(2段目)


フジテレビ/2024年3月22日放送
【脚本】天本絵美/【原作】酒井義、林いち