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リーガル・ハイ [土曜プレミアム]

「問題を隠蔽するために、イジメられた側を隔離し、イジメる側を守る。これこそ日本の教育の根深い闇ですよ」



「わたしの弁護士費用は2000万だ。それが払えない貧乏人は泣き寝入りするか、きみのような四流弁護士と心中して、木端微塵になるしかないのだと伝えたまえ」



「相手の弁護士は、火のないところに煙を立たせ、ガソリンまいて炎上させ、山火事にする男です」



「『人』という字は、人と人とがお互いに支え合って生きている・・・わけではありましぇーん。ひとりの人間が、両脚を踏ん張って大地に立っている姿の象形文字です。ひとは独りで生まれ、独りで生きていき、独りで死んでいきます。中学時代の友人や人間関係は、この先の人生でほとんど役には立ちましぇん。それどころか、くだらない友情と地元愛で縛りつけ、自由な人生を阻害する腐った鎖でしかありましぇーん」



「いまのあなたは成長した姿なんかじゃありません。(クラス運営の)失敗によって理想を捨て、生徒に媚びへつらうことを選択した卑怯者です」



「教師にはね、やらなきゃならない仕事が山ほどあるの。無意味な会議、バカ親どものクレーム処理、マナーも知らないガキのしつけ、教育委員会のジジイどものご機嫌とり――。クラスで問題が起きようものなら、授業どころの騒ぎじゃない。なのに、教師は体罰のひとつも許されない。こんなんで、どうやって理想なんて追えばいいんだよ」



「あの女(裁判官)のせいだもん。いくらスーパーゴールを決めたところで、審判にノーゴールと言われたら勝てっこない」



「たとえその先に崖があろうと、みんなが進む方向へ進む。それが群れというものだ」



「人間は醜い生き物です。気に入らない相手を叩きのめして楽しむ残酷な生き物。だから、無意識のうちに嫌われないように振る舞い、集団の中で生き抜く術を身に着ける。それも大事なことでしょうね。だけど、忘れないで欲しい。人間は正しくあろうと努力する美しい生き物でもあるということを」



「そもそもイジメの正体とはいったいなんでしょう。加害者生徒? 教師? 学校? いえ、そのどれもが本質ではありません。正体はもっと恐ろしいものです。それは教室だけでなく、職員室、会社にも、家庭にも、この国のあらゆるところに存在します。われわれは常にまわりの顔色をうかがい、流れに乗ることを強いられる。多数派は常に正義であり、異を唱える者は排除される。イジメの正体とは、空気です。とくに右から左、左から右へと、全員で移動するこの国では、空気という魔物の持つ力は実に強大です。この敵の前では、法ですら無力かもしれません。すべてを飲み込み、巨大化する恐ろしい怪物。立ち向かうどころか、逃げることさえ困難な相手です」


フジテレビ/2013年4月13日放送
【脚本】
古沢良太
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