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独身貴族・第8話 [独身貴族]

「(きみの脚本を)最初に読んだとき、書いた人間がどんな人か、すぐにわかったよ。髪の毛や服にそんなに気をつかう人じゃなくて、外で遊ぶより本が好き。本よりもっと映画が好き。好奇心旺盛で、ダイヤのネックレスよりは、野に咲く花のほうが好き。いつも夢見てるけど、物事の本質を見抜く目があって、こだわりがあって、意志が強くて、まあ、頑固とも言うけど。・・・いろんなとこが似てるなあと思ったんだ。この世で、そんな人間、自分だけだと思ってたけど、ついに見つけたと思ったんだ」



「リンダ・シガーって女性、ご存知ですか。ハリウッド映画の脚本の問題点を見つけるプロです。彼女がこんな意味のことを言っています。映画やドラマにはとてもひどい脚本が多い。なぜなら、スポンサーや、エージェントや、役者や、現場のいろんな要求を入れて、何度も何度も書き直し、もともとあった素晴らしい脚本が台無しになってるから。でも、台無しになったあとでも、ちゃんとしっかり機能する脚本。それがプロの脚本だ、ってね」



「どこかに現実的な着地点を探してみてもらえませんか。相手を拒絶するのではなく、相手の要求を検討したという行為を見せることも大切ですからね」



「(スポンサーの要求通りに脚本を改変するのがプロ)だったら、アマチュアで結構です。春野ゆきにそんな器用さは必要ありません。(中略) なにが 『ちょっと手を加えさせてもらった』 だ。なにが 『ちょっとぐらい、いいでしょう』 だ。クリエーターの魂も理解できない あんたなんかに出資してもらわなくても結構です」


フジテレビ/2013年11月28日放送
【脚本】
佐藤嗣麻子/【脚本協力】登米裕一
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