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ゆとりですがなにか・第9話 [ゆとりですがなにか]

「証拠として提出できない証拠は、証拠じゃないの」



「連れ子と実の子、これ、まったく違うんです。それを平等に、分け隔てなく育てようとするからストレスが生じる。例えばですね、運動会の徒競走でね、(連れ子の)政伸が二着をとったとします。これ、母親の本心としては、(実の子の)まりぶも二着、まあ、あるいは一着をとってもらいたい。(中略) だから、(次のレースで本当に)二着をとった息子に安堵のあまり、こう言うんです。 『よかったね、政伸もまりぶも頑張ったじゃない』――。で、この言葉に政伸が深く傷つくんです。平等じゃないのに、並列でほめられたからです。 『政伸、頑張った。まりぶも頑張った』 。これなら、いいんです。 『政伸も、まりぶも、頑張った』 。これはダメなんだ」



「社会がまともじゃないから、まともな彼が変人扱いされるんじゃないですか」



「子供は親を選べないし、名前も選べない。だから、産んでくれた親や、名前をつけて呼んでくれた家族を信じて、ついて行くしかないんですよね。ゆとり世代もそう。作って、名前つけたのは大人なんだから、ちゃんと面倒みるべき・・・ですよね」



「(仕事でしか満たされたことがないん)だったら、仕事だと思えばいい。幸せになるのが、きみの仕事」


日本テレビ/2016年6月12日放送
【脚本】
宮藤官九郎
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