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やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる・第4話 [やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる]

「全体のルールというのは、個に対応していない。だからといって、個別対応すればするほど、全体のルールにゆがみが出て、どんどんおかしくなっていく」



「事なかれの反対はなんでしょうね。針小棒大? あるいは事大主義? 全体に対する見通しもなく、些末なことを大袈裟に騒ぎ立てる――。そういうの、あたし、最も嫌いなんだよね」



「ぼくが不登校になったときに、学校が言ってきたんだ。転校しませんかって。いやいやいやいや、おかしいでしょ。転校するなら、イジメた側じゃない? 迷ったよ。学校のルールを飲んで転校して、また学校という閉ざされた世界に戻るのかどうか。ありったけの勇気かき集めて決めたんだ。自ら、学校に背を向ける。学校には行かないってね。義務教育というのは、教育を受ける権利――。しかし、それと同時に、受けない権利だってある。積極的不登校。ぼくは自らの意思で、積極的に不登校という選択をしたんだ。それから中学だけじゃなくて、高校にも行かず、フリースクールに通ったんだ。いやあ、楽しかったよ。もう、息苦しさがなくなってさ。え、不登校が退屈? いやいやいや、いまの時代、いくらでも外の世界とつながることはできるからね。(だから)学校に行きたくない(というきみの考え、)ぼくはいいと思うよ。わかるよ、やってらんねえって気持ち。たださ、三浦先生から言わせたら、学校もいいところ、山ほど あんだよ。だから、行くか、行かないか、決めるのは きみじゃないとダメなんだよ。不登校なら、積極的に自分でその道を選ぶんだ。きみが選んだ道が正解だから」


NHK/2018年5月12日放送
【脚本】
浜田秀哉
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