dele・第６話

「もし、あの子が なにかを訴えるために死を選んだとするなら、それに きちんと応えてあげたいんです。それが わたしたちが親として、あの子に与えることのできる最後の愛情なんです」

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「この笑顔、まったく自殺するようには見えないね。（人間の心なんて一瞬で変わるって言うけど、）一瞬で変わるものなんか、長続きしないよ。多分、この子の心を、なにかが ゆっくりと蝕むしばんでいって、生きるより死を選ぶことになったんだ」

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「なんで、手すり つかんだ？　まだ生きてたいんだろ。やり残したことが いっぱいあるの知ってるから、おまえの心が止めたんだよ。だから、死ねなかった。そのやり残したことが なんなのか、突き詰めて考えてみろ。死ぬのは それからでいいよ。いまの自分の心を裏切るな」

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テレビ朝日／2018年8月31日放送
【脚本】金城一紀／【原案】本多孝好