「思いがあっても、力が なければ なにも守れない。そうは思わないか」



「彼らは弱い。打たれれば へこむし、叩かれれば傷つく。普通の若者です。けれど、ひとつだけ武器があります。それは、あきらめが悪いこと――。かつて所属していた事務所では、自分たちが本当にやりたいことを あきらめられなかった。事務所を移籍して、むかしのように活躍できなくなっても、この仕事をあきらめられなかった。そして、再始動してからも、たくさんの理不尽に襲われました。それでもやっぱり、あきらめることが できなかったんです。いつだって、あきらめたほうがラクだったのに・・・。彼らは『あきらめなければ夢はかなう』なんて きれい事、信じていません。あきらめられないが故に、夢の道をどんどん奪われていった過去があるから。(中略) 決して悲しみは消えない。忘れることなんてできない。けれど、たとえ灰色の世界だって、歩き続けることはできる――。この歌詞に込められた その思いは、彼らの歴史そのものなんです」


tvk/2018年9月26日放送
【脚本】三浦希紗