「散骨は弔い方であり、人間の処分方法じゃないんですけどね」



「お位牌に金銭的価値はないが、親のお位牌で お金を借りたら、きっと返す。そんな温情が、むかし(の質屋に)はあった」



「弔いっていうのは、むかしは町や村でした。しかし、いまは個人がしなきゃならない時代だ。核家族、少子化、結婚しない、できない・・・。そりゃあ、子々孫々 継承していく お墓なんて、難しくなる一方だ。(だから、散骨や墓じまいが増える。)だとしたら、亡くなっていくひとの弔い方ってのは、残された人間の思いであり、生き方かもしれないな」


テレビ東京/2019年1月25日放送
【脚本】櫻井武晴