記憶捜査３ ～新宿東署事件ファイル～・第７話（最終回） [記憶捜査]
「きみは なぜ刑事になることを決めたのか――。刑事任用試験の面接で、はじめに聞かれる質問です。これに どう答えるかで、面接の流れが決まります。だからこそ、この質問だけは どんな反論がきても、絶対に負けない答えが必要です」
「われわれの仕事は、どれだけ事件を解決したか、だけじゃない。どれだけひとの心を前向きにすることができたか、です」
テレビ東京／2022年12月16日放送
【脚本】櫻井武晴
記憶捜査３ ～新宿東署事件ファイル～・第６話 [記憶捜査]
「きみは言ったそうだね。社会に埋没したくなかった、と。でも、きみのしたことは、逆に社会に埋没することなんだ。この１年間で、巻き込み型無差別殺傷事件は15件以上 起きている。（通り魔事件の）田沼に影響を受けて こんなことをしてしまった きみ自身でも、ほとんど覚えてないだろう。ほかのひとは もっと覚えてない。報道されるのは最初だけだからね。一時、マスコミに思い出されることはあっても、これまで起きた その手の事件と十把ひとからげに扱われるだけ。犯人ひとりひとりの生い立ちなんて、振り返ってはくれない」
「この世界を終わりにしたかった――きみはそう言ったそうですが、きみが なにをしても この世界は なくならない。なくなるのは（刑務所に入る）きみの自由だけだ」
「（きみには最初から自由などなかった？）いや、本当はあったんだということを、（きみはこれから）思い知ることになるんだ。いままでの きみは、その想像力が足りなかっただけだ。（事件を起こした）きみに理解を示すひとも、一定数はいるだろう。きみが田沼を理解したと思い込んでいたようにね。だが、こんな曖昧な感情では、きみを殺したいほど憎んでいる被害者の厳然たる感情の前に、圧倒的に無力だ。多くの被害を残した事実は永遠に残るのに、きみは十把ひとからげで扱われる。そして、きみを殺したいほど憎んでいる人間が、塀の外には大勢いる。それを知りながら『なぜ自分はこんなことしてしまったのか』塀の中で考え続ける人生はツラいぞ。覚悟はできていますか」
テレビ東京／2022年12月9日放送
【脚本】櫻井武晴
※ ３段目は２名による連続した台詞をつなげたものです
記憶捜査３ ～新宿東署事件ファイル～・第５話 [記憶捜査]
「不安を抱えるだけの人間は、きっと刑事じゃない。事件を解決するために推理するの。捜査するの。そうやって、不安を吹き飛ばすの。それができるのは刑事だけ」
テレビ東京／2022年12月2日放送
【脚本】櫻井武晴
記憶捜査３ ～新宿東署事件ファイル～・第４話 [記憶捜査]
「匿名とは、自分の主張に責任を持たないことを同時に発信する人間だ。つまり、法律違反を告発する匿名以外は、まったく相手にする必要のない存在なんだ」
「自分の気持ちに優先順位をつけるのは、ツラいことです。でも、そこから逃げない人間だけが、成長という糧を得ることができる」
テレビ東京／2022年11月25日放送
【脚本】櫻井武晴
記憶捜査３ ～新宿東署事件ファイル～・第２話 [記憶捜査]
「親の死に目に会えなかったのは無念かもしれない。でも、家族に看取られて亡くなるひとも、息を引き取る間際、どれほど心の交流があるか それは不確かだ。それよりも、生きてるあいだに どれだけ多く会うか、どれだけ長く過ごすか、そのほうがずっと別れの間際に見る走馬灯に、明かりを灯すことができる――。わたしはそう思います。あなた方は ちゃんと それをしてきた」
テレビ東京／2022年11月11日放送
【脚本】櫻井武晴
記憶捜査２ ～新宿東署事件ファイル～・第７話（最終回） [記憶捜査]
「刑事はマスコミより多く情報を知ることができる。だからこそ、犯罪や被疑者を憎み過ぎることがある。そんな犯罪を検挙できず、被疑者を逮捕できないことも多い。無力感ばかりの仕事だ。それでも、きみは刑事になりたいですか」
「事故や事件は、まるで伝染病だと言ったひとがいます。最初に処置を誤ると、憎しみや悲しみが伝染して、また新たな事故や事件を生む――と」
テレビ東京／2020年12月4日放送
【脚本】櫻井武晴
記憶捜査２ ～新宿東署事件ファイル～・第５話 [記憶捜査]
「人生って、積み重ねていくことはできても、切り捨てることはできない。切り捨ててしまいたいと思う時間でさえ、自分の人生として、つき合うしかない。問題は、そのつき合い方だ。過ちを犯しても、まだ警察官でいられるかどうか、あの子が大人になったとき、また会いたいと思える大人でいられるかどうか、それはきっと自分自身とのつきあい方にかかってるんだ」
テレビ東京／2020年11月20日放送
【脚本】櫻井武晴
記憶捜査２ ～新宿東署事件ファイル～・第３話 [記憶捜査]
「不正アクセスで検挙される世代で、いちばん多いのが、きみのような10代なんだ。ネットの世界以外に、きみを心配してくれるひとがいない。そんなことをしてたら、きみの人生は台無しになってしまうと言ってくれるひとが、リアルな世界にいない――。かわいそうにな・・・きみも そんな子の ひとりなんだ」
テレビ東京／2020年11月6日放送
【脚本】櫻井武晴
記憶捜査２ ～新宿東署事件ファイル～・第１話 [記憶捜査]
「残酷な真実を受け止めるのもまた刑事の仕事です」
「あんたみたいに昭和の時代を生きてきた人間が、いまの若い者に教えるべきは なんだ？ あんたは、金はひとをダマして取るもんだと教えたんだ。それを学んだ若者から、あんたは金を奪われた。それを仕事だと教え込んだ若者から、あんたは罪を犯しているという罪悪感まで奪った。情けない。昭和が泣くぜ」
「親のために罪を犯した息子をかばわない母親は、この世にいない。吉村さん、息子さんをかくまっていますね」
テレビ東京／2020年10月23日放送
【脚本】櫻井武晴
記憶捜査 ～新宿東署事件ファイル～・第７話（最終回） [記憶捜査]
「事件を防ぎ切ることは難しいでしょう。でも、事件によって起こる不幸を防ぐことはできたはずです」
「わたしたちはみな、選ぶ自由が与えられている。だから、ゆがみを立て直すチャンスをつかむことは できたはずです。でも、あなたはそれを選ばなかった」
「もう、どんなに あがいても元には戻れない。それなら、思いを変えて前に進むことだけを考えるんです。人間ってのは希望さえあれば、どんな環境だって生きていけます。なにも明るい未来だけが希望じゃない。いま解かなきゃならない困難な事件が待ってる。いまやらなきゃならない仕事が待ってる。ありがたいじゃないですか、働けるんですよ」
テレビ東京／2019年3月1日放送
【脚本】櫻井武晴
記憶捜査 ～新宿東署事件ファイル～・第４話 [記憶捜査]
「不法就労者は労働者ではなく、犯罪者だ。警察官なら、それを肝に銘じるべきだ」
「不思議ですね。（高度経済成長期だった）当時、集団就職を大量に受け入れたのが、新宿区、足立区、墨田区なんですが、そこはいま大勢の外国人を受け入れ、新宿区にはコリアンタウン、足立区にはリトルマニラ、墨田区にはリトルタイランドができてる。もしかすると、時代は繰り返されるのかもしれない」
テレビ東京／2019年2月8日放送
【脚本】櫻井武晴
記憶捜査 ～新宿東署事件ファイル～・第３話 [記憶捜査]
「『オレオレ』とか、『振り込め』とか、『カード受け取り』とか、いろんな詐欺が出ていますが、被害者の共通点はたったひとつなんです。そう、家族のあいだで話し合いがなされていない――。（被害に遭ったあなた方は）たしかに これから大変だと思います。でも、いろんなことを話し合えるチャンスだと思って、しっかり向き合ってください」
テレビ東京／2019年2月1日放送
【脚本】櫻井武晴
記憶捜査 ～新宿東署事件ファイル～・第２話 [記憶捜査]
「散骨は弔い方であり、人間の処分方法じゃないんですけどね」
「お位牌に金銭的価値はないが、親のお位牌で お金を借りたら、きっと返す。そんな温情が、むかし（の質屋に）はあった」
「弔いっていうのは、むかしは町や村でした。しかし、いまは個人がしなきゃならない時代だ。核家族、少子化、結婚しない、できない・・・。そりゃあ、子々孫々 継承していく お墓なんて、難しくなる一方だ。（だから、散骨や墓じまいが増える。）だとしたら、亡くなっていくひとの弔い方ってのは、残された人間の思いであり、生き方かもしれないな」
テレビ東京／2019年1月25日放送
【脚本】櫻井武晴
記憶捜査 ～新宿東署事件ファイル～・補遺 [記憶捜査]
・記憶捜査 ～新宿東署事件ファイル～・令和の女殺人鬼 （月曜プレミア８）
・記憶捜査スペシャル２ ～新宿東署事件ファイル～ （月曜プレミア８）
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