「(正義ではありません。)職務です。価値のある命と、価値のない命があるとは思いません。善人だろうが、悪党だろうが、守るのがわれわれの仕事です」



「国のため? ひとのためだ? 貴様、全部 自分のためじゃねえかよ。おまえの正義ってなんだ。自分の前に弱い者がひざまずくことか」



「多少の犠牲はある。国益のためには仕方がない。それが政治だ」
「多少だ? 多少だと? 多少っていうのはな、この国のほとんどの人間のことを言うんだよ。弱い人間が、多少の犠牲が、どんだけ泣き苦しんでると思ってんだ、おまえ」


テレビ朝日/2020年2月9日放送
【脚本】久松真一