「本来ね、作家というものは、人間の醜い部分を書くものなのだ。危険な毒を吐くものなのだ。それが、いまやなんだ。正直、現実の人間が醜すぎて、わたしの吐く毒が、毒じゃなくなってしまった。(中略) こうなった以上、もう しょうがない。わたしは言うぞ。『人間って、素晴らしい』『人間は生きる価値がある』『人間は いていい』――。そう言いたい」


NHK/2020年5月30日放送
【脚本】坂元裕二/【脚本協力】兵藤るりイ・ナウォン