SSブログ

姉ちゃんの恋人・第7話 [姉ちゃんの恋人]

「一度ひとを傷つけてしまって、ツラい思いを本人もしたから・・・だから(吉岡さんは)優しい。だから、もう二度とひとを傷つけたりしない。そういうひとだと思う。あたしは、そう信じる。でもね、世界っていうか、世の中って、そんなに優しくはないと思うんだ・・・残念だけどさ。だから、姉ちゃん、(吉岡さんと恋人同士になって)くやしい思いをしたり・・・することあると思う。ときどきキツイこともあるかもしれない。そんときは・・・そんときは、そんときは、(弟のあんたたちが)助けてください。お願いします。姉ちゃんの味方でいてください」



「ちょっと前に、だいぶ年下の大学生の子に『みゆきさんは、ぼくの初恋のひとなんです』なんて言われちゃって。はじめは、ちょっと落ち込んでたわたしを励ましてくれるために、言ってくれてるのかなと思ったら、なんかそうでもないみたいっていうか、本当っていうか・・・。だって、年は若いし、そもそも子供のころから知ってる子だし、これがまた可愛い顔で・・・なんていうの、わたしからすると、こう、自分はちょっと圏外みたいなさ、あるでしょ? まるでアイドルみたいな・・・観賞用としては、好きとか、可愛いとか思うけど、実際にはないでしょ。きっと同い年の可愛い女の子とつきあったりするのを祝福するのねって。世界って、そうやって回ってるのね、みたいな。でも、やっぱり『好き』って言われたら、そりゃ、うれしくてさ。もう、泣きたいくらいにうれしくて・・・てか、ホントに泣いて・・・それくらい、やっぱり『好き』とか、『大切』とか言われたら、うれしくてさ。わかる? わかるよね。(わかってくれて)ありがとう。なんか、わたしも どんどん好きっていうか・・・なんか、なっていってしまって。わかる? でもね、ふたりには越えなきゃならない壁があって。その壁、桃子なんだ。その男の子ね、(桃子の弟の)和輝かずき。そう、おたくの和輝」


フジテレビ/2020年12月8日放送
【脚本】
岡田惠和
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。