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大阪環状線 Part4 ひと駅ごとのスマイル・第9話「天満橋」 [大阪環状線]

「惚れ惚れしますねえ。(スマホで検索する)きみのその指は、地球の裏側で誰かが くしゃみしたことまで、一瞬のうちに教えてくれそうじゃないですか」



「ピアノの鍵盤の上に指をポンと落とせば、ひとつの音が空気を振動させ、空間に満ちていきます。ですから、生演奏の音というのは、耳だけで聴いているわけではなく、体全身で聴いてるんです。2月の朝焼けが美しいのは、肌を刺す冷たい大気と共に見てるからなんです・・・目で見ているだけではなく」



「その板(スマホ)で地球の裏側のことまで教えてもらうことも素敵ですが、ただ なにも言わずに ここに座って、寄り添っていられるひとが いるとしたら、そのほうが幸せなはずです。(なぜなら)そこに空間があるからです。空間があるから、そこに愛を満たすことができるんです」



「セレナーデというものを知っていますか? (中略) 日本語では夜の曲、『夜曲』と訳されていますが、語源は『立ってる状態』という意味のイタリア語『セレナータ』なんです。窓の向こうに愛しいひとがいる。だから、窓のこちら側に立って、その愛しいひとに歌いかける。これがセレナーデなんです。(好きなひとがいるなら)きみは窓に向かって小石を投げなければなりません。アウダーチア――譜面にそう記されていたら、勇気をもって、大胆に演奏しろという意味です」



「どういう方なんですか、そのひとは。(きみとは全然 違うタイプ?)それは いいですね。よいハーモニーというのは、違うメロディの重なり合いから生まれてきます」



「すべての両思いは、片思いから はじまっています」



「遠くで(好きなひとを)見ているだけでいいなどと、そんなバカなことがあるか。それで満足するのは、臆病で、卑屈な自分をごまかしてるやつだけだ」



「もうすでに愛するひとが(彼女には)いたとしても、ほかにも自分に思いを寄せてくれるひとがいると知れば、彼女は自信を得られます。そして、(告白した)きみは勇気を振り絞った自分を好きになれるはずです。玉砕してもです。人生の最期に なにを見るとしても、自分で自分を好きになれていないとしたら、その人生は失敗です」



「きみの気持ちが真実なら、それが強さです」


BSフジ/2021年9月4日深夜放送(2018年12月15日、関西テレビにて放送)
【脚本】
小林弘利
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