トリリオンゲーム・第６話

「ビジネスは欲張ったモン勝ち」

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「ワンプレイは とにかく 軽く、短く、テンポよく。１時間プレイして面白くなるゲーム、ぱっと見で面白いゲーム。はい、どっちが売れる？　スマホゲームの主戦場は移動時間。電車の一駅区間や、信号待ちのスキマ時間で、ゲーム ワンサイクルが終わるかが重要」

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「むかしは いいものさえ作れば、口コミで広まった。だけど、いまは開発費も広告費も どんどん高騰。ゲームがヒットする、しないは、札束で殴り合う時代」

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「無料ゲームに課金するプレイヤーは、全体の２パーセント。どうすればユーザーはお金を出したくなるか。答えは簡単。まずは、とにかくエグいセール。それも期間限定。有料の一歩目はハードル高いから、そこを踏み出してもらう。そっから先は、いろんなガチャを仕掛ける。３回引いたら、もう１回引ける おまけガチャ。買う度に どんどん当選確率が上がるステップアップ ガチャ・・・」

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「（無課金でも遊べるのに、なぜ金を払うのか。）大事なことは庶民感覚です。無数の無課金ユーザーの頂点に立ちたい。そのために、課金ユーザーは金を払う。現実生活においては、庶民はいかなる場面でも頂点の景色など見ることはできない。だから、われわれが金と引き換えに、かりそめの頂点の夢を見せてあげるんです」

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TBS／2023年8月18日放送
【脚本】羽原大介／【脚本協力】新井静流／【原作】 稲垣理一郎
注）５段目：実際の台詞は 「しかし、庶民は現実生活では、その景色を見ることはできない」 でしたが、意味が通じにくいので（「課金しても頂点に立てない」という意味にもとらえられるので）、こちらの判断で 「現実生活においては、庶民はいかなる場面でも頂点の景色など見ることはできない」 に変更しました。