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鈴木先生・第6話 [鈴木先生]

「これはOKで、これはNGっていうラインを引く場所は、個人個人によって、変わってくると思うんです。それぞれの線引きを集めて、平均化したものが世間の良識なり、常識になってる。でも、その平均値にとらわれ過ぎると、却って判断を誤ってしまうこともあると思うんです」



「おまえ、あれ(セックス)をすれば子供ができる可能性があるということは、知ってるよな。もしそうなった場合、おまえはなによりもまず、自分の人生を子供中心に切り替えなければならない。しかも、運命を呪いながらではなく、喜びに満ちた気持ちで、生き生きとだ。それから、おまえが戦う相手は、自分自身の夢への未練だけじゃない。親や世間に対して、おまえは生き生きと苦難を乗り越える姿を見せ続けなければならない。自分たちの決意が本物であるということを信じさせられるようにな。体を合わせるというのは、それができるということだ」



「男が父親としての責任を持ち、女が母性に目覚めれば、そこに苦労はあったとしても、不幸は存在しないはずです」



「避妊とは、そもそもセックスから本来の目的である、子供を作るという部分を切り取り、快楽だけを楽しむための技術に過ぎません。(コンドームを)つければいいという安易な避妊指導は、セックスが単なる娯楽になり得るという事実を、子供たちに教えてしまっているような気がするんです」



「(セックスを)するなら、つけてしなさいとは、やはりオレには言えないんだ。だが、いまのオレたちの世の中では、つけてするという選択が許されている。いいか、つけてすればOKなんじゃない。ただ、許されているだけだ。同じ時代を生きる人間同士が、自分たちのために作った取り決めなんだ。この選択を選ぶとき、おまえはきっとまだ覚悟のできない自分を自覚するだろう。その自覚と痛みを、どうか忘れないでくれ」


テレビ東京/2011年5月30日放送
【脚本】
岩下悠子/【原作】武富健治
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