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鈴木先生・第7話 [鈴木先生]

「思春期を迎えた男子が、好きな女性の処女性を気にするという心理は、ごく自然なものです。ただ、男のそういった思いが、女性を苦しませ、悩ませる場合があるということも事実です。(中略) しかし、処女性をパートナー選択の判断基準にする人間を、まるで人でなしのように蔑視する。そんな社会的ムードを作り上げることもまた、おかしいと思います」



「世の中には自分の価値観を絶対的なものだと信じ、そこに含まれたエゴの存在を自覚しない者があまりにも多いんだ。1つの価値観が、何者かによって有無を言わせぬ方法でつぶされること。また、1つの価値観が世の中のすべてを支配してしまうこと。オレはこれらをなによりも恐れているんだ」



「どんな入口から人のことを好きになろうと、かまわないんだ。問題なのは、入口ではなく、そこから先なんだ。パートナーとのかかわりの中で、いつしか本能的なエゴから解き放たれ、自分自身よりも相手を尊重する人間になる。それが真の意味で、人を愛するということではないだろうか」



「(処女性を優先する)おまえの その価値観は許されている。だが、忘れるな。その価値観が正しいんじゃない。ただ許されているだけだ。ほかのあらゆる価値観、あらゆるエゴと同様、その存在を許されているだけだ」



「いまの学校教育は、我々が普段 思っている以上に、手のかからない生徒の 心の摩耗の上に支えられてるんだ。どんな生徒に対しても手が足りない中、教師たちは結局、目立った問題を起こす生徒に多くの力を割かざるを得ない。問題のない生徒は、おそらく潜在的に問題児への嫉妬心を抱いているに違いないんだ。問題児の心の中に、優等生への妬みが存在しているのと同じようにね」


テレビ東京/2011年6月6日放送
【脚本】
岩下悠子/【原作】武富健治
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