最高の離婚・第９話

「お尻なんか見てません。ぼくが 『あ、あのお尻いいな、かわいいなあ』 って思うのは、ドナルドダックだけです」

---

「（ご飯を作っても、おいしいって言われなかったのが不満なら） あなたは浜崎さんが仕事から疲れて帰ってきたときに、おつかれさまって言ってたの？　ズルくない？　不器用で、人づきあいが苦手で、それでも外で頑張ってる人だよ。お酒も飲まずに帰ってきて、掃除して、洗濯して、自分のお弁当まで作ってる人だよ。なんで責められるんだろう。自分ばっかり正しくて、自分の悪いところは棚に上げてさ。思いやりがないのは、あなたも同じじゃないのかな。・・・なーんていう理屈 言っても、女は聞いてないけどね。よけい火に油 注いで、逆ギレされるだけでしょ」

---

「離婚なんて、ぼくが言わなければ、一生ないもんだと思い込んでましたからね。でも、当たり前ですけど、離婚のボタンはひとりに１個ずつ持たされてますからね」

---

「離婚は最悪の結果じゃないと思います。最悪なのは、離婚じゃなくて、仮面夫婦ですよね。相手に愛情もないのに、期待もしてないのに、一緒にいるのは いちばん不幸ですよね」

---

フジテレビ／2013年3月7日放送
【脚本】坂元裕二