花嵐の剣士 ～幕末を生きた女剣士・中澤琴～

「企みではない。策だ。われら力を持たぬ者が世を変えようとすれば、策を弄するほかあるまい」

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「真まことの剣士は引き際を知っちゅう。敵に逃げ道を作り、（相手の）命を惜しむ」

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「おまんの目はヤマドリの目じゃ。もっと高たこう飛びたい、速はよう飛びたい言うて、いっつも光りよる」

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「アリのような虫でも、使うものと、使われるものがいる。死ぬまでこれは変わらん。ひとと同じだな」

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「ただ安穏と上から下を見下みくだす者。偉ぶる者。日本を無理やりこじ開け、わが物にしようとする列強。すべてに対して、屈してはならん」

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「強い者と戦いたい。そう思って江戸へきた。だが、戦いくさをしようと思ったわけではない」

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「世の中には、どうしても血を流さねば気がすまぬという者たちがいるのです」

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「やっとわかった。ひとは弱いのです。刀を持ち、槍を構えて、これこそ己の力だと言い張る。でも、違う。剣とは、いつかそれを捨て去るときのために使うのです・・・生きるために」

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NHK BSプレミアム／2017年1月14日放送
【脚本】宮村優子／【原案】酒巻浩史