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蘇る太陽の塔~ “閉塞する日本人”へのメッセージ [スーパープレミアム]

「万博協会というところは、官庁や銀行、大企業の出向者の寄り合い世帯でしょ。みんな、出身母体のほうばかり向いてるんです。他人に功を上げさせたくない。お互いに牽制し合って、足の引っ張り合いばかり。まるで奥女中の集団のような陰湿な雰囲気で、とても岡本太郎さんなんかが受け入れられるわけがない」



「オレは(万博の)テーマの『進歩と調和』には反対だ。(中略) 人類は進歩なんかしていない。なにが進歩だ。縄文土器のすごさを見ろ。ラスコーの壁画だって、ツタンカーメンだって、いまの人間にあんなもの作れるか。調和と言うが、みんなが少しずつ自分を殺して、頭を下げ合って、こっちも六分、相手も六分通り、それで慣れ合ってる調和なんて卑しい。ガンガンとフェアに相手とぶつかり合って、戦って、そこに生まれるのが本当の調和なんだ。まず戦わなければ、調和は生まれない。だから、太陽の塔なんだ。EXPO'70、進歩と調和だというわけで、テクノロジーを駆使し、ピカピカ、チャカチャカ、モダニズムが会場にあふれることは目に見えている。それに対して、ガツーンとまったく反対のもの、太古の昔からどんとそこに生えてたんじゃないかと思われるような、そして周囲とまったく調和しない、そういうものを突きつける必要があったんだ」



「いいか、きみたち。世界のひとたちをアッと言わせようじゃないか。誰も想像できないことをやらなきゃ。西洋社会の追随じゃないってこと示す、初めての万博なんだ」


NHK BSプレミアム/2018年3月19日放送
※脚本クレジットなし
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