昭和元禄落語心中・第６話

「落語なんてもんは、独りじゃ、絶対できねえ。客がちゃんと欲しがってくれて、それに きっかり ちょうどの、多すぎない、少なすぎもない割わりをくれて、それに ちょうどよく見合う形の、飛び切り いい芸を返して、お互い気持ちよく取り引きをする。そんな落語をやるためには、客の姿がしっかり見えてねえと」

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「ひとってのは、すべて わかり合えるわけもない。それでも、ひとは共に暮らす。取るに足らねえ、詮無いことを ただ分け合うことが好きな生き物なんだ。だから、ひとは独りに ならないんじゃないか」

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NHK／2018年11月16日放送
【脚本】羽原大介／【原作】雲田はるこ