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はぐれ刑事三世 [単発]

「ひとの記憶は曖昧で、思い込みで どんどん形を変えていってしまいます。だからもう、(あなたの目撃証言が)間違って(いて)も かまいません。どんなに振り回されても、わたしたちは なんとも思いません。ただし、真実がわかるまで、わたしたちも しつこいですけど、どうか最後まで おつき合いください」



「刑事の仕事は犯人を捕まえるだけじゃない。犯人には事情があり、刑事には人情がある。事件関係者が再び前を向いて歩き出せるよう、弱い立場のひとがツラい思いをしないですむよう、わたしたちは最後まで戦い続けます」



「人生において、簡単に答えが出るようなことはない。どうすればいいかを、考え抜くしかないんだ。そうすれば、会ったばかりのひとを殺めるようなことには、絶対にならなかったはずだ」



「ひとをダマし続けることでしか生きられなかった あなたは、これだけ多くのひとを不幸にして、いったい なにを手に入れたんだ」



「先代が偉大だと、プレッシャーはありますよね。結局は、自分にできることを精一杯やるしかないんです。きっとそれを、偉大な先代たちも望んでるんじゃないですか」



「ダマされて喜ぶひとなんて、誰もいない。だが、わたしの知り合いにひとり、自らダマされることで、他人を救おうと考えた変わり者がいる。彼の両親は詐欺師にダマされて、多額の借金を背負い、自ら命を絶った。少年はひとをダマすことを、人一倍 憎むようになった。そして、ダマされるひとを救うため、自分が おとり になってダマされる必要があるなら、喜んでダマされてやると決意し、警察官になった。それが彼にとっての復讐だそうだ」


テレビ朝日/2020年10月15日放送
【脚本】
大上忠稔
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