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先生を消す方程式。・第1話 [先生を消す方程式。]

「パワハラとは、権力を盾に精神的暴力を自分より弱者の者に与えること。いまの学校では、権力は生徒たちのほうに与えられています。ということは、この弱者というのは、いまの学校では教師のほうになります。(中略) 教育委員会や保護者に怯える――。教師のほうが弱者なんです。床をなめさせられてる教師・・・これは紛れもなく、生徒から教師へのパワハラです。子供から大人へのパワハラが成立する時代になったんですよ」



「日本国憲法32条では、日本人なら何人なんぴとも裁判を受ける権利が保証されている。そのため、未成年であっても、当然に訴訟を起こしたり、起こされたりすることができる。つまり、わたしは あなたたち(生徒)を訴えることができるんです。ただし、未成年者とトラブルの場合、実際の訴訟行為は法定代理人がおこなう。つまり、りきくん。わたしがあなたを訴えた場合、王手ゼネコン会社社長の父親が法定代理人になるでしょう。(そんなこと できるわけがない?) どうして、できることが できないと思うんですか。あなたの父親がこの学校に多額の寄付をしているから? おじさんが政治家だから? 安心してください。わたしは喜んでこの学校を辞めます。わたしは教育者です。わたしが教育者としてあなたにできることは、あなたの人生に傷をつけることです。あなたはこの教室で ほかの生徒たちにも ひどいことをしているでしょう? でも、誰も言わない。その分も、わたしが あなたを訴えるんです。これは教育です。わたしは あなたに教えたい、反省ということを。残念ながら、人間は なかなか反省しません。反省するとしたら、人生が大きく傷ついたときだけです。だから、わたしは教育者として、あなたの人生に傷をつけるんです。子供なら何度でもやり直せると言うひとがいる。だが、それは違う。人生はリセットなんかできない。いいことも、悪いことも、累積されていくんです。それを背負って生きていかなければいけないのです」


テレビ朝日/2020年10月31日放送
【脚本】
鈴木おさむ
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