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35歳の少女・第10話(最終回) [35歳の少女]

「きみはひとつだけ間違ってる。どうして、ツラいなら『ツラい』って言ってくんないんだよ。自分の気持ちを正直に打ち明ければ、味方になって一緒に耐えてくれるひとが、必ず そばにいるのに」



「きみは落ちこぼれ なんかじゃない。そう思うなら、オレたち教師が落ちこぼしてるだけだ。だから、きみは悪くない。バカでもない。自分の愚かさを知ってる人間は、ホントはとっても賢いんだよ。いまから どんどん賢くなっていけるんだ」



「イジメたやつは最悪だ。絶対に許せない。でも、それよりも悪いやつがいる。それは、見て見ぬふりをするやつだ。そんなことをしてると、自分をごまかす人間になる。正直に生きられない人間になる。ひとが どう思うか ばっかり気にするようになる」



「わたし、子供のころ録音したテープに、『家族がケンカしても、仲直りできる方法がある』って、むかしの母が言ってるのを聞いたことがあるんです。でも、途中でテープが切れて、その答えを知ることができなくて・・・。でも、おふたり見てたらわかりました・・・そんなの必要ないって。だって、そんなもの なくても、仲直りできるのが家族なんだから」



「大事なのは、正しいかどうかじゃなくて、自分が選んだ道を正しくすることなんじゃねえのか」



「言っとくけど、オレはおまえとしか結婚するつもりないから。オレは、もし望美のぞみが死んだときに、おまえの家族でいたいんだ。オレが死んだときも、おまえに家族ていて欲しいんだ」



「いつか おまえ、『わたしたちは、さよならを言うために出会ったんだ』とか言ってたけど、そうじゃない。オレたちは、死ぬまで一緒にいるために出会ったんだ」


日本テレビ/2020年12月12日放送
【脚本】
遊川和彦/【脚本協力】松島瑠璃子阿久津朋子
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