「人生経験 積んで、仕事も頑張って、 “わたし” っていう唯一無二のブランドをみがきゃなきゃ。そう、年数が経って故障しても、捨てたりしない一生のつきあい。わたしが わたしを何度だってリペアしてあげる」
「人間、あこがれの向こう側は、ねたみ、ひがみ なんだよ」
「羽柴さんは羽柴さん。わたしは わたし――。わたし、美に競争は持ち込まないタイプなので」
「(他人の悪口は)なにも聞かなかったことにしておきます。ひとのフィルターより、自分の視力と心が大事だし」
「女の世界は、男より ずっと わかりやすい。手をかければ かけるほど、簡単に(美の)リターンが手に入るのに。(中略) あんたたちが そうやって、ぼーっと、だらだら“ブスの素” を借金みたいに ためていくうちに、あたしだけは どんどん上に行かせてもらうわね」
「一箇所だけキレイにしても、ほかのアラが目立つだけなんですね」
「この世には、軽い気持ちで焼かれたお節介は、軽くスルーしていいっていうルールがあるんだよ。どうせ、言った本人はすぐ忘れちゃうんだから。同じライトさでスルーしないと、フェアじゃなくない?」
「わたしたちはみんな、キレイになる手段も、速度も違うだけなんです。やせてなきゃダメ、そばかすは消すもの、くせっ毛は真っ直ぐにするもの――。それは本人が決めることです。他人がそうなれと言ったら、それは呪いです」
「その美しさも、長所も、すべて あなただけのものです。ひとを突き落とすために使うものなんかじゃないです」
テレビ東京/2022年5月18日深夜放送
【脚本】狗飼恭子、下田悠子/【原作】獅子