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最初はパー・第1話 [最初はパー]

「こいつら笑かして、どないすんねん。(中略) 『踊る!さんま御殿!!』で どんだけ まわり笑かしても、さんまさん 笑わへんかったら、編集でカットや。その場でな、いちばん笑わなさそうな人間 落とさなあかんねん。ここ(お笑い養成所)ではオレ(講師)がウケへんかったら零点や」



「(一発屋をバカにするなら)一発 当ててみい。一発 当てるのは、宝くじで言うたら1等と同じや」



「せっかく 新しいドアを開けようとしたのに、鍵が掛かっていたような気がした。押しても引いても、絶対に開かない未来のドア・・・。その講師は、入学早々 そこにいる すべての生徒たちの夢と希望の芽を摘んだ」



「笑い いうのはな、失敗の連続の中から学ぶもんや。なんでもええから、一歩目 踏み出せ言うてんねん。(中略) ええか、思い出してみい・・・小学校のプールの授業。教室で先生が、教科書、黒板 使つこうて、どんだけ泳ぎ方 教えたって、泳げるようにならへんねん。実際、プールん中 入って、鼻から耳から水が入ったり、足がつったり、ぎょうさん水 飲んだりしながら、ジタバタ手足を動かしてる間に、ある日 突然、体がフワッと浮いて泳げるようなんねん。おまえら、水ん中 入らんと、プールサイドで泳げるようになろう思うとんねん」



「嫌な予感がした。いや、それは予感なんかじゃなく、スマホの予測変換に近かった」



「おまえらが勘違いしてんのは、『おもろい』イコール『笑える』と思うてるってことや。(中略) 古文で教わったやろ。『いとおかし』や。興味を引くことを言え、言うてんねん。笑い いうのは、腹 抱えて笑わすだけやないねや。『あのひと、面白いこと言うなあ』は『興味深いこと言うなあ』でもあるんや。『そんなん、知らんかったわ』とか、『そんなん、考えたこともなかったわ』とかと、一緒や。普段の会話が つまらんやつは、ネタやっても つまらん。そもそも、そんなやつ、ネタ思いつかんと思う」


テレビ朝日/2022年10月28日放送
【脚本】
秋元康おかざきさとこ/【脚本協力】ふじきみつ彦/【原作】秋元康
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